研究課題/領域番号 |
07457514
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
磯崎 篤則 朝日大学, 歯科部・口腔衛生学, 助教授 (40121305)
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研究分担者 |
広瀬 晃子 朝日大学, 歯科部・口腔衛生学, 助手 (90173278)
大橋 たみえ 朝日大学, 歯科部・口腔衛生学, 助手 (30194260)
新谷 裕久 朝日大学, 歯科部・口腔衛生学, 講師 (10226342)
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キーワード | 学校歯科保健 / フッ化物洗口法 / う蝕予防 / 経済効果 |
研究概要 |
研究対象校は、フッ化物洗口法実施校(以下F群)の3小学校および対照校(以下C群)の2小学校である。対象児童は、1987年から1989年に各小学校へ入学し、1993年から1995年3月に卒業したF群523名とC群190名である。これらの児童は、それぞれの小学校において6年間在籍し、7回の歯科健康診査を受診した。 DMF 者率の比較 6年生の成績では、DMF 者率F 群72.3%(380/523)、C 群85.3%(28/190)を示した。平成5年歯科疾患実態調査はDMF 者率11歳で87.8%を示しており、C 群と近似の値を認めた。F 群のDMF 者率は、C 群に比較して明らかに低値を示し、統計的にも有意の差を認めた。 DMFT indexの比較 F群のDMFT indexは、1.93、C 群は3.19を示した。平成5年歯科疾患実態調査は、3.44であり、C 群に近似した値を示した。F 群のDMFT indexは、西暦2000年のWHOが目標とした値より明らかに低値を示しており、C 群の成績と比較しても統計的に有意の差をもってDMFT indexの抑制を認めた。 現在、DMFS indexの集計を実施しているが、DMF 者率DMFT indexと同様の成績が得られるものと考えている。 これらの成績から厚生省で認可されたフッ化物洗口剤ミラノールの1g包を用いた、週5回法のフッ化物洗口法は、継続実施することにより、高いう蝕予防効果が得られることを確認した。平成8年には、歯科治療費の算出方法を確立し、コスト・ベネフィット及びコスト・エフェクティブネスを検討する。
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