研究課題/領域番号 |
07457523
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
池上 四郎 帝京大学, 薬学部, 教授 (10119555)
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研究分担者 |
東屋 功 帝京大学, 薬学部, 助手 (50276755)
高橋 秀依 帝京大学, 薬学部, 助手 (10266348)
大竹 廣雄 帝京大学, 薬学部, 助手 (50256054)
宮嵜 洋二 帝京大学, 薬学部, 助手 (70211597)
飯森 隆昌 帝京大学, 薬学部, 助教授 (90246025)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | Isocarbacyclin Analogue / Enediyne Compounds / Organolead Reagent / Ring Transformation / Decarboxylative Glycosidation / Glycosylene Orthoester / Reductive Glycosidation / Cyclophelitol |
研究概要 |
生体関連機能物質及び関連するリ-ド化合物に焦点を当て、分子設計と合成及び生物活性評価を通して構造活性相関を明らかにし、創薬の種を発見することにある。平成7〜8年度で得られた研究成果を以下に要約する。 1)有機鉛試薬を利用して確立したa-アルキニルケトンの汎用性ある合成法をイソカルバサイクリン類縁体のw-鎖に三重結合を導入した類縁体である13,14-ジデヒドロイソカルバサイクリンの合成を完成させた。この類縁体は興味ある生物活性を示した。 2)プロスタサイクリン受容体研究に新たな展開を意図して、アゴニスト活性の低い6-イソカルバサイクリンを光学活性体で合成した。残念なことに、イロプロスト受容体との結合能はイソカルバサイクリンに比して余り高くなかった。 3)循環器疾患治療薬の開発に対しては血液凝固の後期段階である腺溶系阻止因子としてトロンボモジュリンの生産増加を促す薬物の創製を目的として9-シスを環で固定したレチノイン酸類縁体を数種合成し、固定環が5員環の高活性新物質を発見した。 4)グリコシル化の新しい方法論を確立するための試みとして、ドナーとアクセプターをカルボナ-トとして連結するための合成法がほぼ確立できた。次は各種プロモタ-を用いて脱炭酸によるグリコシル化反応を選択性を含めて検討し、興味ある知見を得た。 5)新規グリコシル化反応開発の一環として、1-デヒドロ糖と他の糖の間で形成されるオルトエステルの合成と還元剤による還元的開裂によるグリコシル結合の形成を検討し、特徴的グリコシル化反応を見出した。 6)合成中間体として汎用性の高い多置換シクロヘキサン環の構築を、Ferrier反応の遷移金属塩を用いる触媒的糖変換による実践的合成法として改良した。この変換がほぼ達成され、しかも、グルコースのみならずガラクトースやマンノースへも適用できることが判明した。
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