• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

無針注射器とイオントフォレ-シスの併用によるペプチドホルモンの経皮投与

研究課題

研究課題/領域番号 07457532
研究種目

一般研究(B)

研究機関城西大学

研究代表者

森本 雍憲  城西大学, 薬学部, 教授 (90001057)

研究分担者 沼尻 幸彦  城西大学, 薬学部, 助手 (40245147)
木村 昌行  埼玉医科大学, 総合医療センター, 講師
杉林 堅次  城西大学, 薬学部, 助教授 (00105834)
キーワードジェットインジェクター / イオントフォレ-シス / 皮膚透過性 / 吸収促進効果
研究概要

分子量の異なる6種弱電解質(分子量156の安臭香酸から6,000ノインスリンまで)の皮膚透過性の改善を目的とし,無針注射器であるジェットインジェクター(JI)とイオントフォレシス(IP)の併用効果を調べた.すなわち,まずJIを用いてヘアレスラット腹部皮膚の角質層に小孔を形成し,この皮膚を摘出して2チャンバー拡散セルに適用し,IP処理時の薬物透過性を測定した.得られたデータを無処理時,JI単独処理時,及びIP単独処理時のものと比較し,JI-IP併用系の有用性を評価した.
JI単独処理では低分子薬物での透過促進比は小さかったものの全ての薬物で透過促進が観察された(約2-400倍).また,IP単独処理時ではインスリン以外に顕著な効果が見られた(1.0mAで約8-2000倍).これらを併用すると透過性は全ての薬物に関し飛躍的に増大したが,促進効果はジクロフェナクナトリウムとポリ(D-リジン)(平均分子量4,000)で特に顕著で(1.0mAで共にコントロールに比べ,それぞれ約140倍,約5000倍)であった.今までの多くの論文では,IPの適用電流と薬物透過性の間の直線関係は低分子薬物では成り立つものの高分子物質では見られないといわれていたが,今回この直線性が高分子物質でも見られた.さらに,定電流IPでは適用初期に高い電圧が皮膚に負荷されそれが皮膚刺激の原因になることが危惧されてきたが,JIを併用すると電圧値は著しく減少するので有効性のみでなく安全性の面からもこの併用系が有用であることが期待された.また,併用時の促進機構はGoldmanの式を用いて解析できるので,JI-IP併用系はあらかじめ予想しうる透過速度を示す薬物投与法として期待できることが示された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Naoko Inoue: "Fundamenntal investigation of a novel drug delivery system, a transdermal delivery system with jet injection" International Journal of Pharmaceutics. (accepted).

  • [文献書誌] 岩崎栄一: "ジェットインジェクターと定電圧イオントフォレ-シスの併用によるによるin vitro薬物皮膚透過性の促進" Therapeutic Reaearch. (accepted).

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi