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1995 年度 実績報告書

低酸シグナルによるエリスロポエチン誘導機構の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457554
研究種目

一般研究(B)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

安河内 幸雄  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60037398)

研究分担者 千葉櫻 拓  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (30227334)
土屋 輝昌  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (20242109)
キーワードエリスロポエチン / GATA / Hypoxia
研究概要

本年度はエリスロポエチン遺伝子のプロモーター領域に存在するGATAエレメントとステロイドレスポンスエレメント(SRE)のhypoxiaおよびnormoxiaにおけるEpo遺伝子発言調節機構を追究した。GATA転写因子は現在まで6種類の因子が報告されている。そのうちEpoとGATA転写因子の細胞・組織分布を考慮してGATA-2およびGATA-3がEpoの調節因子として働いていることが推定つれた。競合オリゴヌクレオチドおよびモノクローン抗体を使ったelectrophoretic mobility shift assay(EMSA)によりGATA-2および-3がそのモチーフに結合することが判明した。またtransactivation assayによりnormoxiaでは両因子はEpo遺伝子の発現には影響しなかったが、hypoxiaではGATA-2はEpo遺伝子の発現を抑制しまたGATA-3は促進することが判明した。GATA-2および-3のタンパク量はWestern blotting analysisによりnormoxiaおよびhypoxiaで変化は認められなかった。GATA転写因子はzinc fingerファミリーに属し、亜鉛の効果をみたところEpo遺伝子の発現をnormoxiaでなくhypoxiaで促進していた。一方SREに関してはエストロゲンがEpo遺伝子の発現をnormoxiaで抑制するのに対し、レチノイン酸は促進した。hypoxiaでは両者とも影響がないことが判明した。SREはプロモーター領域に4個存在しているので現在どのSREがこの調節に関与し、またどのようにエストロゲンとレチノトン酸が相互作用しているか追究中である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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