• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

低酸シグナルによるエリスロポエチン誘導機構の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457554
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

安河内 幸雄  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60037398)

研究分担者 土屋 輝昌  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (20242109)
キーワードエリスロポエチン / Hypoxia / GATA / Differential Display
研究概要

本年度はエリスロポエチン(Epo)遺伝子のプロモーター領域に存在するGATAモチーフのEpo遺伝子発現制御機構および低酸素圧下において誘導される遺伝子群について追究した。Epo遺伝子上流-32bpにはTATAボックスではなくGATAモチーフがラットからヒトにいたるまで保存されている。このGATA塩基配列のGをTに置換してTATA塩基配列に変異させると、正常酸素圧下においてEpo遺伝子の発現が促進されることがルシフェラーゼ・レポーターアッセイにより判明した。これはEpo遺伝子の発現は正常酸素圧下ではGATAモチーフのために抑制され、赤血球過多を防いでいると考えられる。またGATA転写因子の組織特異的発現制御下にあることが示唆される。次にEpo遺伝子以外にも低酸素状態において活性化される遺伝子が存在しているか、さらにこれらの遺伝子はEpo遺伝子と共通の酸素応答伝達系により制御されているかを追究すべく、Hep 3Bおよび臍帯静脈血管内皮細胞において、mRNA Differential Display法により遺伝子をスクリーニングした。低酸素状態において発現が誘導される遺伝子群(酸素応答遺伝子スーパーファミリー)の存在が明らかとなった。そして、全遺伝子の約1%が、このスーパーファミリーに属するものと考えられ、おそらく数百種類の遺伝子があるものと推定される。我々は、既に約2百種類の遺伝子をクローニングし、それらの中から約50種類の新規の遺伝子を発見している。

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] Tsuchiya T,et al.: "Activation of the Erythropoetin Promoter by a Point Mutation from GATA to TATA in the -30 Region" J.of Biochemistry. (in press).

URL: 

公開日: 1999-03-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi