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1995 年度 実績報告書

薬物代謝酵素を指標とした胎児毒性予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457557
研究種目

一般研究(B)

研究機関千葉大学

研究代表者

北田 光一  千葉大学, 医学部・附属病院, 教授 (90110345)

研究分担者 仲佐 啓詳  千葉大学, 薬学部, 助手 (60260478)
大森 栄  千葉大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70169069)
キーワードCYP3A酵素 / ヒト胎児肝P450 / 薬物代謝酵素 / 胎児毒性
研究概要

ヒト肝CYP3A酵素には,成人肝の主要な分子種として発現しているCYP3A4のほかに,一部の成人肝での発現が確認されているCYP3A5と胎児期に特異的な発現を示すCYP3A7が知られている.CYP3A酵素は胎児肝においても主要なP450分子種であることから,この分子種の酵素学的な特性を明らかにすることを当面の目的とした.
1)胎児肝cDNAライブラリーを抗CYP3A7抗体またはCYP3A7cDNA断片を用いて,イムノスクリーニングまたはプラークハイブリダイゼイションを行い,ヒト胎児肝のCYP3A酵素をコードするcDNAのクローン化を試みた.その結果,現在のところ申請者らがすでに精製に成功しているP450HFLc(CYP3A酵素に分類されると考えられる分子種)をコードすると考えられるcDNAは得られていないものの,CYP3A7以外にCYP3A5をコードするcDNAクローンが得られた.このことは成人肝に特異的な発現が示されているCYP3A4と異なり,CYP3A5は胎児期からすでに発現している分子種であることが示唆された.
2)CYP3A4,CYP3A5,CYP3A7の触媒機能について,発現酵素を用いて比較検討するため,これら3種類のP450酵素のCOS-7細胞での発現系を用いた活性測定の条件等を検討した.pcDL-SRα296ベクターを用いた場合に,高い比含量のP450発現が認められた.テストステロンを基質として,活性測定条件を検討した結果,最大活性を得るためにはP450酵素とチトクロームb5の添加が必要であることが示された.

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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