研究課題/領域番号 |
07457563
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
野間 昭夫 岐阜大学, 医学部, 教授 (30208384)
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研究分担者 |
牧野 和彦 岐阜大学, 医学部, 助手 (80181618)
下川 邦泰 岐阜大学, 医学部, 助教授 (70021376)
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キーワード | リポ蛋白(a) / 急性相反応 / 免疫組織化学 / 組織修復 / 血管新生 / 血管内皮細胞 / アポ(a)イソ型 |
研究概要 |
リポ蛋白(a)[Lp(a)]が急性侵襲後に反応し、急性相反応を示して一過性の上昇を認めることは当教室から最初に報告し、最近は多くの研究者による追試から世界的に認められるようになってきている。このように現象としては認められるものの、その意義に関しては現在のところ全く不明である。 我々は創傷組織において抗アポ(a)抗体に反応するものを認め、今回は種々の由来及び段階の炎症組織において、免疫組織化学的検討を試みた。炎症初期においては、フィブリノーゲンやプラスミノーゲンの染色性が強く、アポ(a)やアポBはごく僅かであったが、次の時期、すなわち肉芽組織生成期に入ると、アポ(a)の染色性が著増し、且つ肉芽組織の表面に近い部分に層状形成を認める。次いで組織再生が進むとこの抗アポ(a)反応性は減退し、上皮形成期になると、全く消失することが判明した。さらに、このアポ(a)染色部位とアポB染色部位とは一致することより、Lp(a)リポ蛋白として存在することが示唆された。また、小血管壁の染色像より、これが血液に由来することも明らかとなった。このように損傷組織の修復機序に血清Lp(a)が何らかの役割を担っていることが推測された(Atherosclerosis、投稿中)。 一方、上記のごとき組織修復の際に認められる血管新生機序に関連して、培養血管内皮細胞に対するLp(a)及びLDLとHDLの影響をin vitro実験系で検討しつつあり、若干のデータが得られているが、この結果については来年度の報告に譲る。 上記2点に関して、アポ(a)イソ型の違いによる影響の相違についても検討しつつあり、この点についても来年度には報告できるものと思う。
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