研究分担者 |
金子 仁子 国立公衆衛生院, 主任研究員 (40125919)
渡辺 裕子 千葉大学, 看護学部, 客員助手
井出 成美 千葉大学, 看護学部, 助手 (80241975)
佐藤 由美 千葉大学, 看護学部, 助手 (80235415)
山岸 春江 千葉大学, 看護学部, 助教授 (40090386)
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研究概要 |
1ケース管理方式に関する情報収集・分析:地域単位の管理方式の検討のため、先駆的取り組みや独自の体制をとっている北九州市,名古屋市及び高知県の地域ケア体制について形成過程と現状と課題を調べた。また、先駆的活動をしている看護協会立・医療法人立計4カ所の訪問看護ステーションについて運営体制,利用者の状況,看護状況,看護評価方法,関係機関との連携状況等看護援助体制を調べた。 2在宅看護援助事例分析:千葉県の一保健所管内を地域事例をとし、管内(人口33万)3市1町の保健婦の訪問援助活動及びK病院訪問看護科の訪問援助事例の患者・家族に対する面接調査を実施した。病院の訪問援助事例15例については、サービス受領者である患者・家族側から療養生活実態やサービス利用状況、訪問看護サービスに対する満足度を把握し、ケース管理に関わる要素を整理した。また、別に一つの町の後期高齢死亡事例63名について、在宅終末期ケア・サービス受領現況を調べた。今後はサービス受け手側の評価を中核に据えたケア評価項目・質の管理要素の抽出と、さらに地域の条件の異なる地域において、小児・特定疾患患者等援助事例の幅を広げ保健婦の訪問援助及び訪問看護ステーション・医療機関実施の訪問看護を素材に事例分析し、これらを前年度データに加えて解析し、ケア管理推進に不可欠な評価方式開発する予定である。 3地域ケア体制作り機能:地域条件の異なる二地区において保健婦が事例毎に創ってきたケア体制の実績調査をし、そのプロセスとケアサービスの質に関わる要因の整理をした。次年度はこの要因と援助プロセスの分析をする。 4国内外文献資料収集・分析:米国を中心としたCommunity care case managementに関する文献資料を収集し、ケース管理方法やケアの質の評価の視点・評価方法等について整理した。
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