研究課題/領域番号 |
07457566
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金川 克子 東京大学, 医学部(医), 教授 (10019565)
|
研究分担者 |
斉藤 恵美子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助手 (90251230)
深山 智代 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (70060746)
|
キーワード | 地域看護診断 / ethnographic method |
研究概要 |
Communityの看護上の問題を明らかにする方法として、既存の衛生統計資料に加えて、ethnographic methodを利用した方法を取り入れることによって、Communityの看護診断の新しい方法の確立を図ることを目的に研究を実施した。 まず、地域看護診断の方法を文献検索によって検討し、患者個人の看護診断の方法と比較分析しながら、地域把握の枠組みとethnographic methodの導入のしかたについて整理した。まず、既存の衛生統計資料をもとに、北海道(農村地域)、石川県(地方都市)、東京(大都市地域)の一地域での地区診断を実施したが、ethnographic methodによるCommunityの看護診断をすすめるに際して、必要な条件として、(1)Communityの概念の明確化(2)Communityの看護上の問題点の設定のしかた(3)看護介入のレベルの明確化、などが挙げられた。 ethnographic methodをとりいれた地域看護診断のすすめ方は、住民をKey Informantにして、研究者が地域の文化やライフスタイルなどから、疫学や標本調査のデータも加味して、地域における短期・長期の活動計画を設定していく戦略である。具体的な方法は、地域の実情をよく理解しているKey Informantと当該の健康問題に関連している人々(Primary Informant)とのInterviewや現地調査をとおして、地域の内側から問題を明らかにし、活動計画を樹立するものである。
|