研究課題/領域番号 |
07457569
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 大阪府立看護大学 |
研究代表者 |
津村 智恵子 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (40264824)
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研究分担者 |
中田 智子 大阪府立看護大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (70271476)
岡本 玲子 大阪府立看護大学, 助手
上野 昌江 大阪府立看護大学, 講師 (70264827)
大谷 昭 大阪府立看護大学, 助教授 (30152169)
臼井 キミカ 大阪府立看護大学, 助教授 (10281271)
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キーワード | 老人虐待 / 在宅介護負担 / 在宅介護支援センター / 老人虐待把握窓口 / 介護負担支援サポート体制 |
研究概要 |
大阪府下の在宅老人(痴呆を含む)の介護困難事例の実態調査の実施 米国、英国等における老人虐待の背景、定義を国内及び海外文献等により調べる一方、調査票を作成し、大阪府下の特別養護老人ホーム、老人保健施設等五カ所の在宅介護支援センターが把握している家庭介護困難67事例に訪問調査を実施した。介護者の老人虐待行為は50.7%にみられ、虐待分類では身体的暴力、心理的虐待が多く、次いで放任・放置がみられ、金銭がからむ経済的な虐待、性的な虐待事例はなかった。これは調査施設並びに調査対象を介護負担に焦点をあてたことによる偏りと考える。また問題への対処策の方向性は、最初の相談窓口が老人保健・福祉施設の場合、他機関との連携によるサポート形成は少なく、自己施設内対処で完結しているものが約6割を占めている。施設の違いによる老人虐待把握窓口の種類の偏りの有無、及び介護負担問題解消の対処システムの違いなど、引き続き調査施設の種類及び範囲を広げ調査し、比較検討する予定である。 2.老人虐待文献抄読会と事例検討会の開催 本研究員6人を世話人とする在宅介護支援センターや訪問看護ステーション、保健所、市町村の専門職約20〜30人を対象として二カ月に1回実施し、関係者への啓発活動を行った。 ・講演会2回 :5月「シルバ-ハラスメント110番の活動」、12月「高齢社会の成年後見法」 ・抄読会2回 :7月「我が国における高齢者虐待の基礎研究」、2月「新しい成年後見制度をめざして」 ・事例検討会など2回:9月「介護者の介護負担と対処方法に関する調査報告」、1月「痴呆性老人と人権問題事例検討」
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