研究課題/領域番号 |
07457570
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 兵庫県立看護大学 |
研究代表者 |
片田 範子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (80152677)
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研究分担者 |
古橋 知子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (30295761)
中岡 亜紀 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (80275320)
高谷 裕紀子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (90264845)
勝田 仁美 兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (00254475)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 癌性疼痛 / 緩和ケア / 子どもの痛み / 鎮痛剤 / 麻薬 / 痛みの判断 / 痛みのサイン / 看護介入 |
研究概要 |
本研究は、癌性疼痛のある子どもへの効果的な看護介入方法を確立することを最終目的としており、平成7年度から平成9年度までに、以下の成果が得られた。 1. 平成7年度は、文献検討による研究分析から、医師や看護婦の子どもの痛みや状態への認識と必要な介入の実際には差があり、鎮痛剤の投与方法、情報の提供の仕方、除痛に対する考え方の消極性などから、十分な疼痛緩和がなされていない現状が浮き彫りになった。有効な介入方法を構築する上でこれらの要素が実際にどのように実践にかかわっているのか、実態調査をすることの必要性が認められた。 2. 平成8年度は、各要素を統合した質問紙による調査を実施した。その結果、「子どもの痛み」や「モルヒネ使用」に関して、「わからない」または誤った認識を2割から約半数の看護婦が持っていた。疼痛緩和における薬剤使用の実際では、癌の進行期には様々な看護介入の効果がない場合の最終手段として鎮痛剤・麻薬が考慮される傾向にあり、疼痛緩和が必ずしも十分におこなわれていない状況があった。 3. 平成9年度は、より具体的に疼痛緩和の実態と看護介入技術を把握するために、看護婦にインタビュー調査を実施した。分析の結果、看護婦が子どもの痛みと痛みへの介入をどのように判断しているかという「痛みのサインの感知・収集」と「痛みへの介入の判断」を構築した。後者では介入方法の確定への影響要因として9因子が抽出された。実際の状況として看護婦の判断は必ずしも効果的な介入にはつながっておらず、今後、具体的なアセスメント方法や看護介入方法を示していく必要がある。
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