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1996 年度 研究成果報告書概要

骨吸収・骨形成人為調節の実験微細形態学的研究-骨粗鬆症と関連して

研究課題

研究課題/領域番号 07457575
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関北海道大学

研究代表者

阿部 和厚  北海道大学, 医学部, 教授 (10001869)

研究分担者 橋都 浩哉  新潟大学, 医学部, 助手 (90261289)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード骨芽細胞 / 骨細胞 / 破骨細胞 / 分化 / 機能 / カップリング / エストロゲン / 神経切断
研究概要

若齢から老齢のマウスの頭頂骨、大腿骨、脛骨を、主として走査電子顕微鏡で観察した。骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞は、骨基質を独自の方法(EDTA脱灰、KOH膠原繊維溶解法)で溶解し観察した。骨基質表面はNAHCLにより軟組織を溶解、類骨表面は骨膜と骨芽細胞剥離により観察した。また、一部の標本は反射電子像で観察した。正常動物の他にエストロゲン投与、下肢神経切断動物でも観察した。その結果、次のことを知った。1.骨芽細胞と骨細胞の分化:1)骨芽細胞と骨細胞は、異なる機能をち、おそらく、骨源性前駆細胞から分化する。2)分化した骨細胞は骨芽細胞層内に出現し、骨基質浅層の骨細胞に誘導されて骨基質へ沈んでいく。2.骨芽細胞の機能:1)骨芽細胞は、骨表面で類骨表面と骨芽細胞底面がつくる狭い間隙に、長い突起を並行に伸ばし、骨層板の骨基質線維の走行を決定する。2)骨芽細胞は、骨細胞から骨にかかる力の方向の伝えられ、ある方向へ突起を伸ばす。3)骨芽細胞の突起は、新生骨層板の厚さを知り、突起の方向をかえる。3.骨細胞の機能:1)骨細胞は骨基質の中で細胞突起の網をつくって骨にかかる力を感知し、これを局所の骨芽細胞へ突起を通じて伝達する。2)浅層骨細胞は、骨層板の厚さを感知し、これを局所の骨芽細胞へ伝える。3)浅展骨細胞は、骨層板の厚さを感知し、骨芽細胞層にある骨細胞を突起により骨基質内へ誘導する。4.破骨細胞の機能:1)破骨細胞の波状縁は、指状突起、あるいは襞か板状突起からなる。2)破骨細胞の波状縁は機能活性により2種の形態をとる。3)破骨細胞は2種の機能相を経て骨吸収をする。5.骨形成と骨吸収の機能平衡:骨量増加あるいは減少が刺激されるときには、いずれにおいても骨吸収の促進、つづいて骨形成の促進、つづいて両反応の平衡化の順に反応し、結果として骨量の噌加あるいは減少が現われる。その他:類骨の膠原線維石灰化は顆粒状にはじまり、ついで線維全体が石灰化する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.Hashizume Et Al.: "Detection of mineral mensity on the surface of mouse parietal bones : backscattered electrol imajing of low accelerating voltage scanning electron microscopy" Arch. Histol. Cytol.60. 195-204 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] T.Ushiki et al.: "Scanning electron microscopic of reticular framework in the rat mesenteric lymph node" Anat. Rec.24. 113-122 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] H.Hashizume et al.: "Detection of mineral density on the surface of mouse parietal bones : backscattered electrol imaging of low accelerating voltage acanning electron microscopy" Arch.Histol.Cytol.60. 195-204 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] T.Ushiki et al.: "Scanning electron microscopic studies of reticular framework in the rat mesenteric lymph node" Anat.Rec.24. 113-122 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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