研究課題/領域番号 |
07457584
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
広川 勝いく 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00014093)
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研究分担者 |
根本 哲生 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70242203)
北川 昌伸 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (10177834)
大橋 健一 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (40231203)
菅野 純 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (90186172)
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キーワード | T細胞 / 脳 / 脾臓 / サイトカイン / ホルモン / TNFα / ICAM-1 / 加齢 |
研究概要 |
神経内分泌系と免疫系がどの様なホルモン・サイトカインを介してクロストークするか、また、それらの発現が個体の発生・成長にどのように変化するかを検討した。 実験1では各種年齢のマウス(胎齢18日、新生仔、3カ月、12カ月、24カ月)の脳を摘出しRNAを調整した。次に各種サイトカイン(IL-1β、TNFα、IFNγ、IL-2、IL-4、IL-6、IL-10、IL-12)、接着分子(ICAM-1、LFA-1、CD44)及び陽性コントロールとしてのβActinについてPCRの為のプライマーをデザインした。これらのプライマーを用い、脳より調整したRNAについてRT-PCRを行い、これらのサイトカインや接着分子が発現しているか否か、発現しているとすれば、年齢によりどのように変化するかを検索した。 今回、明瞭に検出されたのはサイトカインについてはTNFαのみであった。TNFαは12カ月と24カ月で強く発現し、加齢と共に増強する傾向を示した。今回検索した脳は正常のマウスから摘出したものであり、その様な脳では、サイトカインの産生があったとしても、極めて微量であり、検出される範囲にはないことが示唆された。しかしTNFαは一般にマクロファージ系の細胞が産生し、加齢と共にその産生が増加する事が知られている。脳でもおそらくマクロファージ系に属するミクログリアにより産生され、それが加齢と共に増加することが示唆された。接着分子については、ICAM-1は年齢を問わず発現される、加齢と共に増強する傾向を示した。CD44は新生仔に高い傾向を示した。LFA-1については12カ月、24カ月のマウスのみに検出された。 実験2では末梢リンパ球による下垂体ホルモン(HCGとGH)について、ノザン解析を行い、in vitroによる刺激下で、それらのmRNAの発現が検出された。
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