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1996 年度 実績報告書

骨折治癒過程における異常の分子病態学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 07457585
研究機関大阪大学

研究代表者

野村 慎太郎  大阪大学, 医学部, 助教授 (80159087)

研究分担者 廣田 誠一  大阪大学, 医学部, 助手 (50218856)
キーワードオステオポンチン / オステオカルシン / オステオネクチン / ビタミンC / 骨折 / 内軟骨性骨化 / 膜性骨化 / コラーゲン
研究概要

正常、あるいは異常な組織修復の過程において発現される遺伝子の組織レベルにおける局在性をin situハイブリダイゼーション法を中心として解析することを目的として検討を行なった。骨折修復過程の欠陥については実験動物として、人体に起こる変化と異常をある程度再現することが出来るビタミンC合成系に障害があるラット、を用いた。ビタミンC合成系欠損ミュータントラットにおける骨折治癒過程は内軟骨性骨化、膜性骨化ともに重篤な障害を受けていた。しかしながら、内軟骨性骨化が起きる部位において、軟骨細胞の出現が観察され、線維芽細胞、未分化間葉系細胞の軟骨細胞への分化にはビタミンCが必須ではないことが明らかにされた。しかしながら、肥大軟骨細胞の出現は完全に抑制され、その分化過程においてビタミンCの重要性が示唆された。一方、膜性骨化においてはアルカリフォスファターゼ陽性の骨芽細胞の出現が観察されず、骨芽細胞の分化にビタミンCが必要であることが判った。ビタミンCはコラーゲンのハイドロキシレーションに必要である。ハイドロキシレーションを受けていないコラーゲンは細胞外に放出されず、結果的に細胞外基質が正常に形成されない。正常な細胞外基質が骨関連遺伝子の発現にどうかかわるかをin situ hybridizationで検討した。その結果、骨関連遺伝子のうち、Osteonectin,Matrix Gla Proteinは正常の発現を示していたが、Osteopontin,Osteocalcinの発現は全く認められず。これらの遺伝子発現の必要条件として、正常な細胞外基質の存在が示された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Takebayashi: "Resessire phenotype disployed by dominart negative MITF mutant is a result of impared nuclear localization potential" Mol.Cell.Biol. 16. 1203-1211 (1996)

  • [文献書誌] T.Kimura: "Expression of oxytocin receptor in human pregnant wyometrium" Eudocrinology. 137. 780-785 (1996)

  • [文献書誌] Y.Nakajima: "Identification of a cell types of odontoma-like clustere in microplthaluic (mi/mi) mice using in situ nybridization" Pathal.Int.46. 743-750 (1996)

  • [文献書誌] K.Tokunaga: "Human ostlosarcoma (OST) induces mouse reactive bone formation in xenognaft system," Bone. 19. 447-454 (1996)

  • [文献書誌] S.Nomura: "Cellular localtzation of thrsmbopoietiu mRNA in the liver by in situ hybridization" Exp HaemaTol. (印刷中).

  • [文献書誌] T.Takemura: "Localization of bone morpluogenetic protein-4 messenger RNA in developing mouse cochea" Hearing Res.95. 26-32 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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