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1995 年度 実績報告書

飲酒習慣と健康に関するレトロスペクティブコホート研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457592
研究種目

一般研究(B)

研究機関杏林大学

研究代表者

角田 透  杏林大学, 医学部・衛生学教室, 助教授 (80095629)

研究分担者 照屋 浩司  杏林大学, 医学部・衛生学教室, 講師 (20197817)
古見 耕一  杏林大学, 医学部・衛生学教室, 教授 (70101467)
キーワードレトロスペクティブコホート研究 / 飲酒習慣 / 地域住民検診 / 問題飲酒 / 適正飲酒 / 精神保健
研究概要

健康の保持増進には生活習慣が深く関わっていることは疑いの無いことであり、その中でも飲酒習慣の占める位置は大きい。飲酒習慣には精神保健的な要因との関連も考えられ、平成7年度は対象者の精神保健と生活習慣との関連について、住民検診受診者のうちの男性203名(67.1±10.8歳)、女性375名(63.4±12.6歳)を対象として、断面的な検討を試みた。ここではGoldbergらの開発によるGenaral Health Questionnaire(CHQ、一般健康調査票)の12項目版(リカート法により合計点が2点以下を「精神保健的な問題無し」、3点以上を精神保健的な問題あり」とした)および前田によるA行動パターン簡易質問紙(原法に従い、17点以上をタイプAと判定)を利用して精神保健的な状態を評価し、生活習慣についてはBrealowらのいわゆる七つの健康習慣を参考にして健康習慣得点を評価した。女性は男性に較べ健康習慣得点が、すべての年齢階級で高得点であった。タイプA得点およびGHQ得点については顕著な一定の傾向は認められなかったが、GHQ得点は40歳代から70歳代において女性は男性に較べやや高値であった。健康習慣得点を目的変数とし、性(男女の2水準)、年齢階級(20歳代、30歳代……80歳以上の7水準)、GHQ(2水準)、およびタイプA(2水準)を要因とした分散分析の結果では、女性は男性に較べ生活習慣が有意に健康的であり、GHQ得点によるメンタルヘルスの評価がよいものは生活習慣も有意に健康的であった。一方、生活習慣とタイプA得点については特に関連は認められなかった。これらのことは精神保健的な要素が生活習慣に関わっていることを示しているものと考えられ、飲酒習慣と疾病との関連についての検討に際し、精神保健的要因も重要な交絡因子であるものと考えられた。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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