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1996 年度 実績報告書

飲酒習慣と健康に関するレトロスペクティブコホート研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457592
研究種目

基盤研究(B)

研究機関杏林大学

研究代表者

角田 透  杏林大学, 医学部, 助教授 (80095629)

研究分担者 照屋 浩司  杏林大学, 医学部, 講師 (20197817)
古見 耕一  杏林大学, 医学部, 教授 (70101467)
キーワードレトロスペクティブコホート研究 / 飲酒習慣 / 地域住民検診 / 肥満 / BMI
研究概要

健康的な生活習慣の形成が疾病の予防や寿命の延長等に深く関わるとされているが、生活習慣のうちの飲酒習慣については高血圧や肥満との関連も指摘されており興味深いものがある。平成8年度は対象者の肥満とそれに関連すると考えられる検診項目とについて現在までに整理できた昭和61年度から平成6年度までの9年間の資料について検討した。この9年間の住民検診の連続受診者231名(男性81名、観察開始時平均年令62.8歳、女性150名、観察開始時平均年令59.3歳)を対象として、肥満(飲酒習慣を含めた生活習慣を類推する指標とした)とそれに関連する検診項目の成績との関連を取り上げ、長期観察資料のひとつの処理方法を試みた。要因については、まず、観察開始時(1986年度)の身長・体重からBMIを計算し、肥満群、中間群、るいそう群を区別した。次に、9個のBMI値から回帰分析を利用して傾きと変動を対象者毎に求め、以後の生活習慣の反映とした。いずれも25パーセンタイルおよび75パーセンタイルを境界として、傾きについては上昇群、中間群、および低下群とに、また変動については変動群、中間群、および安定群とに区分した。(すなわちBMIについて、初期値、傾き、および変動という三つの要因を設定した。)結果としての健康状態の評価については各年度の検診成績のうち、血圧、血清コレステロール、血清中性脂肪、血清HDLコレステロール、および心電図の評価所見について保健指導の内容に応じて重みづけした点数を割り当てその合計点を産出し、点数の大きいものは健康上問題が多いものと評価した。分散分析を利用して要因と合計点数との関連をみるとBMIの初期値がその後の検診成績に有意に関連していたが、傾きや変動は有意ではなかった。この方法は検討に際し有用と思われるが、肥満と飲酒習慣との関連について引き続き手法的な工夫を検討中である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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