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1996 年度 実績報告書

再灌流における肥大幼若心のCa^<2+>感受性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457599
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

糸井 利幸  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10264780)

研究分担者 尾内 善四郎  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20079875)
キーワード幼若心 / カルシウム / 再灌流障害 / 心筋代謝 / 灌流心 / 肥大心
研究概要

1.目的
先天性奇形心のモデルとして、幼若家兎に対して慢性的な容量負荷あるいは圧負荷心を作成し、得られた未熟肥大心を用いて再灌流障害の検討を行う。まず再灌流時の心筋内pH及びCa^<2+>濃度と心機能回復の関係を検討し、再灌流未熟心に対するCa^<2+>の重要性を明かにする。また、再灌流幼若心の収縮蛋白のCa^<2+>感受性低下が心筋内pH低下によることを明かにする。
結果
1)生後1週間家兎摘出心に対して40分間の灌流遮断後、30分間の再灌流を行い、心機能の回復を検討した。再灌流時にCa^<2+>濃度を1.75mMから2.5mMに増加させると、心収縮能回復の改善が認められた。成熟心で再灌流障害を軽減するとされているNa/H交換抑制剤アミロライドは、1週家兎再灌流心の心機能低下を改善しなかった。Cl/HCO_3交換抑制剤であるSITSも無効であった。
2)収縮蛋白のCa^<2+>感受性を増大させるピモベンダンは1週家兎再灌流心の機能低下を劇的に改善した。
3)生後1週家兎に腹部大動脈-下大静脈シャントを作成し容量負荷肥大心モデルを、腹部大動脈狭窄作成により圧負荷肥大心モデルを完成させた。
4)摘出両心灌流システムをNMR装置に適合するよう改良した。
3.今後の予定
NMRを用いて幼若家兎肥大心の虚血・再灌流時の心筋内pHおよびCa^<2+>濃度の変化を測定する。灌流液中のCa^<2+>濃度やCa^<2+>感受性増加剤の効果を検討し、再灌流未熟心でのCa^<2+>の重要性を明かにする。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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