研究課題/領域番号 |
07457606
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
小川 亮惠 関西医科大学, 医学部, 教授 (90077610)
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研究分担者 |
赤木 繁夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (80148501)
菅野 博 関西医科大学, 医学部, 講師 (10131442)
戸田 佳孝 関西医科大学, 医学部, 助手 (20247927)
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キーワード | 慢性関節リウマチ / 変形性関節症 / 骨破壊 / 遺伝子診断 |
研究概要 |
自験例の264例の慢性関節リウマチ(以下、RA)患者と52例の変形性膝関節症(以下、OA)患者のHLA-DRB1遺伝子頻度を他施設から報告された493例の健常日本人のHLA-DRB1遺伝子頻度と比較した。 結果として、遺伝子頻度においてOA群や健常人群に比しRA群で有意に高かったのはHLA-DRB1*0405遺伝子であり、RAに比べてOA群で有意に遺伝子頻度が高かったのはHLA-DRB1*1302遺伝子、RA群とOA群ともに健常人群より有意に高頻度であったのはHLA-DRB1*0101遺伝子であった(p<0.05)。 日本人RA患者の代表的susceptible alleleはHLA-DRB1*0405と0101遺伝子であるという報告は既になされているが、それらは単に健常人との比較であり、RAの疾患特異性を明確にした結果ではかいかもしれないと、我々は考えていた。 今回の研究では、RAの類縁の関節炎の一種であるOAを対象に調査を行った結果、OA群と比較してもRA群ではHLA-DRB1*0405遺伝子は高頻度であったが、HLA-DRB1*0101遺伝子はOA群でも健常人群に比べて高頻度であった。このため、我々はHLA-DRB1*0101遺伝子は関節炎疾患に関連した遺伝子であり、RAに特徴的な遺伝子ではないと、考察した。
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