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1995 年度 実績報告書

持久性トレーニングがラット心筋細血管症に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07458009
研究種目

一般研究(B)

研究機関筑波大学

研究代表者

勝田 茂  筑波大学, 体育科学系, 教授 (70038446)

研究分担者 稲木 光晴  筑波大学, 体育科学系, 助手 (20261787)
大森 肇  筑波大学, 体育科学系, 講師 (20223969)
キーワードスポーツ心臓 / 毛細血管床 / 持久性トレーニング / ラット / 左心室壁
研究概要

本研究の目的は,持久性トレーニングに対する心筋微小循環網(毛細血管床)の形態適応について明らかにすることである。このことはスポーツ心臓の冠循環などを考える上でとくに重要な課題であると思われる.本研究では毛細血管の数と内腔の大きさを考慮に加えた評価法を用いてそれらの検討を行ってきた.今年度はとくに,1.トレーニング強度の違いをもたらす影響,2.ポンプ機能として働いている左心室壁での適応,などに焦点をあてて研究を進めた.その結果,次にような結果が得られた.高強度(最大酸素摂取量の約93%)の持久性トレーニングは,ラットの左心室壁において毛細血管の数には変化をもたらさなかった.ところが毛細血管の内腔面積において拡張が生じたため,毛細血管総表面積はノーマルなラットと比較して増加した.このことは心筋の酸素供給能が高められたと考えられるであろう.このような適応は持久的なトレーニングによって心肥大(スポーツ心臓)が生じた際にも,心筋の抹消循環能力を維持すること,すなわち酸素予備能力を高めるような形態適応であると思われる.また,これらのことは高強度のトレーニングでのみ観察され,低強度(最大酸素摂取量の約75%)のトレーニングでは見られなかった。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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