• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

持久性トレーニングがラット心筋毛細血管床に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07458009
研究種目

基盤研究(B)

研究機関筑波大学

研究代表者

勝田 茂  筑波大学, 体育科学系, 教授 (70038446)

研究分担者 稲木 光晴  筑波大学, 体育科学系, 助手 (20261787)
大森 肇  筑波大学, 体育科学系, 講師 (20223969)
キーワード毛細血管床 / 心筋 / 骨格筋 / 筋肥大
研究概要

持久性トレーニングは拡張性の心肥大を生じる.本研究の目的は心肥大にともなう心筋毛細管床の形態変化について明らかにすることである.前年度では,持久性トレーニングによって毛細血管の新生は起こらないものの,内腔の拡張が生じることを明らかにした.毛細血管内腔の拡張は特に高強度のトレーニングを実施した場合に起こり,それにともなって毛細血管表面積が増加することが示された.毛細血管は細胞の活動に必要な酸素や栄養成分を供給するが、毛細血管表面積の増加はそれらの拡散能力を高めることになる.すなわち,持久性トレーニングは心筋の末梢循環能力を亢進させると思われる.本年度はこれらの知見を学会発表するとともに,論文として公表した.ところで,毛細血管の拡張という形態変化は骨格筋においてはこれまでに観察されていない.そのため,この形態変化が心筋に特異的なものであるのかどうかを明らかにするために,筋肥大を生じさせた骨格筋において毛細血管数と内腔の観点から検討を加えた.これはラットの骨格筋に慢性的な過負荷を生じさせて筋肥大を誘発させる実験モデルによって行った.その結果,心筋とは対照的に骨格筋では筋肥大にともなって毛細血管数が増加するものの,その内腔形態には変化が見られなかった.このことは,心筋と骨格筋では筋肥大をともなうときの毛細血管形態の適応が異なっており,心筋では毛細血管内腔が変化するのに対して,骨格筋では毛細血管数の変化が生じることが明らかになった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 狩野豊、七五三木聡、増田和実、坂戸英樹、大森肇、勝田茂: "異なる強度の持久性トレーニングが心室筋の毛細血管形態に及ぼす影響" 体力科学. 45巻. 511-518 (1996)

  • [文献書誌] Y.Kano,S.Shimegi,K.Masuda,H.Ohmori,S.Katsuta: "Morpholcgical adaptation of capillary netwark in hypertrophied rat planturis muscle" Eur.J.Appl.Physiol.vol.75. 97-101 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi