研究概要 |
下記に述べた研究の進展から、本年度の研究では次のことが明らかになった。 1)テクノロジーを数学教育において用いた教材の収集ならびに翻訳、検討を行った結果、技能の習得や知識の獲得に焦点を当てるのではなく、その多くが数学における「観察・実験」を取り入れたアプローチを取っていること。 2)収集ならびに検討された教材は、日本においても利用可能な教材が見いだせること。 3)実際にテクノロジーを利用した教材を授業の場で、これまで検討してみた結果から、いままでは取り上げられなかった「新しい問題」、例えば、「宝探しの問題(Gamov)や「Varignon問題(Collete)」に生徒が取り組めるようになることが見いだされた。 今年度は、次のことを行う予定であった。 1)米国におけるテクノロジーを利用した教材の翻訳と、その日本数の学科での利用可能性の検討 具体的には、Brendan Kelly著、Exploring Functions with the TI-82,Programming and Programs for the TI-82,Exploring Statistics with the TI-82、Cabri-Geometry : Micro-world for exploring geometry等の教材を翻訳し検討を行う。 〔特に、Kellyの教材については翻訳と検討の修了後、現代数学社より刊行予定〕 2)テクノロジーを利用した教材を、ソフトやグラフ電卓を購入して、それらを授業の場で実際に検討する。 1)に関しては、現在のところ、教材の翻訳を研究協力者とともに、グラフ電卓関係の教材に関してはその作業をほぼ完成している。また、Cabri-Geometry関係については、研究分担者とともに、現在、教材集を作成中である。2)に関しては、現在のところ収集が困難なため検討の多くはこれから行う予定である。、
|