研究課題/領域番号 |
07458036
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
大沼 直紀 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (20169022)
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研究分担者 |
佐藤 正幸 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語・障害教育研究部, 研究員 (50222021)
松井 智 筑波技術短期大学, デザイン学科, 助教授 (00238932)
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キーワード | 高齢者 / 聴覚障害 / 難聴シミュレーション / 補聴器 / 音響環境 / 人工内耳 |
研究概要 |
(1)聴覚障害者(高齢者、難聴児を含む約100名)の補聴器装用時の閾値検査を実施した。その結果、補聴効果は250Hzから1000Hzの低・中域に最も大で、2000Hzから4000Hzの高域に対する補聴効果は小さいことが判明した。 (2)聴覚障害者が補聴器を装用していても、一般に母音は増幅されるが、高域に音響成分のある子音は増幅されていないので、音声聴取の明瞭性が改善されにくいことが判明した。 (3)補聴器の適応が困難な高齢難聴者に22チャンネル人工内耳の手術を実施し(昭和大学医学部耳鼻咽喉科学教室)、聞こえの改善度を評価した。その結果人工内耳による聞こえの補償は著しく、特に高域の周波数に対する受聴明瞭度が補聴器に比べて大きく改善することが判明した。 (4)東京電力が電力館(東京都渋谷区神南)の4階にある「高齢社会の住まい」の一部に、高齢者の視覚聴覚擬似体験コーナーを設ける企画に参加し、難聴のシミュレーションビデオの製作を監修した。 (5)高等学校「保健体育」用ビデオ教材(「わたしたちのからだと健康」医学映像教育センター製作)の「第9巻・年をとるということとリハビリテーション」の一部に、高齢難聴者の音の聞こえのシミュレーションを製作し加えた。
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