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1997 年度 実績報告書

理科授業におけるコミュニケーション活動を通した児童・生徒の自然認識に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07458042
研究機関横浜国立大学

研究代表者

森本 信也  横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90110733)

研究分担者 加藤 圭司  横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (00224501)
福岡 敏行  横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (40165270)
キーワードコミュニケーション / 自然認識 / 個人的構成主義 / 社会的構成主義 / 表現活動の多様性 / 自己評価 / 相互評価
研究概要

理科授業において、子ども一人ひとりは、各自が他者(人間だけではなく)との多様なネットワークを作り、その中でそれぞれの考え方を相対化しながら考え方の構成、修正、発展を図っている。そして、当然のことながら、このネットワークは、子どもにとって考え方を構成する上において、貴重な「メディア(認識を媒介するもの)」として機能している。すなわち、子どもの認識の質はそこで形作られるネットワークの質ににより決定される。教室においては、子どもの-他の子ども-教師-観察・実験器具-観察・実験事象というつながりの質が、子ども一人ひとりの認識の質を決定する。理科授業におけるこうしたネットワークの現れの総体をコミュニケーション活動と捉えた。
コミュニケーション活動の内実をこのように規定するとき、子どもの表現活動にはその背景に無限連鎖とでも言うべき、彼の認識を支えるネットワークが存在が伺えよう。要約すれば、子どもの表現活動=コミュニケーション活動-ネットワーク、というつながりの中での子どもの自然認識解明、という図式が本研究の基本的アプローチである。本研究においては、こうした視点から、子どもを中心とした授業におけるネットワークの広がりとその多様性を法則定立的ではなく、個性記述的に明らかにした。
それは、子どもを学年、年齢、学級というように網羅的に捉えるのではなく、個々の子どもの思いや願いに限りなく接近しようとした、手法の反映であり、その適用可能性に対する証である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 森本信也,櫻井理恵: "理科授業における知識の個人的並びに社会的構成過程の可能性とその融合に関する一考察" 横浜国立大学教育学部紀要. 37. 235-244 (1997)

  • [文献書誌] 森本 信也: "潜在的カリキュラムが開く子どもの学び" 日本理科教育学会編「理科の教育」. 47・2. 4-7 (1998)

  • [文献書誌] 福岡敏行・松元博志: "学習ツールとしての概念地図法の活用" 日本理科教育学会編「理科の教育」. 46・10. 44-49 (1997)

  • [文献書誌] 森本 信也: "教育方法26,「新しい学校像と教育改革」(分担執筆)" 明治図書, 11 (1997)

  • [文献書誌] 福岡 敏行: "日学選書9「21世紀の教育内容」にふさわしいカリキュラムの提案(分担執筆)" 日本学術協力財団, 6 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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