研究課題/領域番号 |
07458063
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安浦 寛人 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (80135540)
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研究分担者 |
関口 智嗣 通商産業省工業技術院, 電子技術総合研究所, 主任研究官
岩井原 瑞穂 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (40253538)
村上 和彰 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (10200263)
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キーワード | 性能評価 / 計算機アーキテクチャ / 並列処理 / 計算モデル / 性能予測 / オンチップ・マルチプロセッサ / 特殊用途向けプロセッサ / 演繹データベース |
研究概要 |
本研究は、今後ますます多様化するであろうアーキテクチャ、プログラミング、コンパイラ、アルゴリズム、等の計算/実行モデルおよび性能相互を関連づけるプラットフォームの構築、ならびに、当該プラットフォームを媒体とした計算機システムの速度、コスト、電力など総合的な性能評価技術の確率を目的としている。 平成7年度は、アーキテクチャ、プログラミング、コンパイラ、アルゴリズム、アプリケーションなどの各種計算/実行モデルの特殊抽出、モデル表現のためのフレームワークの開発、および、モデル相互を関連づけるプラットフォームの構築を目標として、構築の基礎的資料となるデータの収集とツールの開発を行った。具体的には、 ●ハイパースカラ・プロセッサ・アーキテクチャについて、その専用コンパイラおよびアーキテクチャの総合的性能評価を行なった。 ●PPRAMアーキテクチャについて、プロトタイプモデルを通してプロセッサ数/回路規模/性能の相互関連を考慮した性能予測式を考案した。 ●特殊用途向けプロセッサについて、そのキャッシュメモリ構成に応じて最適化手法を変化させるコンパイラを開発し、アプリケーションを実行することにより、命令キャッシュがコンパイラに与える影響の特徴抽出を行なった。 演繹データベースの質問を主記憶上で処理を行なう場合における、データ格納構造と主記憶アーキテクチャが互いに性能に与える影響について評価を行なった。 ●計算機システムの消費電力の評価法法に関して、基礎的な実験を行い、評価方法を考案した。 以上の様に、種々の側面からシステムの総合的な性能を評価する基本手法を検討し、基礎的なデータの収集とモデルおよび評価ツールのプロトタイプを行えたのは大きな成果である。
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