研究概要 |
平成8年度の研究として,以下のものを実施した。 (1)操船シミュレータの改良と操船シミュレータ実験 リアスクリーンシステムへの改良に着手し,本校練習船船長と小型フェリー船長による操船シミュレータ実験を行なった。 (2)操船者の生理情報計測 他機関を含む6回程度の心拍数,血圧の計測を行ない,ストレスとの相関を調査した。 (3)操船者のヒューマンエラーに基づく海難の解析 海難統計資料と船会社へのアンケートから,ヒューマンエラーによる海難の動態別発生率を求めた。 (4)操船者のパフォーマンスモデの構築 (Performance=Ability/Task)方式で操船者のパフォーマンスが表現できるとした。パフォーマンスが低下した際に,エラーが発生する。パフォーマンスの低下はAbilityの低下又はTaskの困難度増が生み出すと促えた。このモデルの検証を実施している。 以上(1)〜(4)について,4種以上の論文として発表した。
|