研究課題/領域番号 |
07458139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
高山 進 三重大学, 生物資源学部, 教授 (80154920)
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研究分担者 |
サンガ N.K. 三重大学, 生物資源学部, 教授 (90252329)
本田 裕 三重大学, 教育学部, 助教授 (60126993)
福山 薫 三重大学, 生物資源学部, 教授 (00189979)
関口 秀夫 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (10024829)
谷山 鉄郎 三重大学, 生物資源学部, 教授 (30024558)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | ランドサット / 汚染気象学 / 環境管理 / 環境政策 |
研究概要 |
参加している12名の研究者と4名の協力研究者の学問の枠を越えた共同作業を目指し、学際研究チームが形成された。順を追って概要を述べる。 1、「ランドサットデータ」チームは1979〜96年の9時点の磁気テープ及びフロッピ-ディスクを解析した。それによれば、植生の変化を通してみると1982年から1987年の間に宅地と工業団地の関発によって、1987年から1991年の間に、ゴルフ場造成によって顕著な変化があることが読みとれた。植生の他、土地利用状況・水質・海流・水温等について解析を行い、自然系、社会系研究者共に利用できる基礎データとして共有化することができた。 2、「汚染気象学」チームは、地域の環境諸因子(土壌、植生、水、大気、地形、気候、エネルギー消費量、都市化・・・)の相互関連性や変化のメカニズムの学問的な分析を目指した。一つのケーススタディイ-として「大気汚染物質の移動-伊勢湾の周辺気象」のダイナミカル・モデル作成のため、愛知、岐阜、三重県の150地点以上のNOx測定を行った。 3、「伊勢湾汚染度評価」チームは「汚染度」を海の生物の種数や総生物密度から指標化しうるかどうかを検討した。約30年の長期にわたる水質の変化、プランクトン群集の変化、漁獲量とその種数の変化、と底質におけるベントス群集の変動データをつきあわせ、変動機構の解明を行った。変動が予想以上に大きかった理由は貧酸素域の存在にあり、その条件下での環境アセスメントのあり方について考察を行った。 4、「環境行政・政策」チームは今後行政・企業・市民間のパートナーシップ型で展開される環境管理手法について、その歴史的意義及び今後の展開方策について検討した。また、そうした手法枠組み(施策体系)が転換する時代に「研究機能」や「研究者」の役割と関与の仕方がどのように転換するかを検討した。
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