研究概要 |
平成7年度,8年度に製作した新しい原理の溶液用示差交流カロリーメーター比熱測定装置について,本年度は,その測定精度の一層の向上をはかる目的で研究実験をおこなった。比熱測定値から必要な熱力学量を導くためのソフトの開発はすでに完了しているため,ハード面での感度の改良を多面的に検討した。伝熱板メタル・プレートによる熱伝達方法,外部に対する圧力じゃ断法,試料管に対する試料導入法等の改善をはかったが、いずれも頭初の設計のもの以上に精度の向上を達成することはできなかった。 レーザー光導入のための光路のセットアップにおける再現性が,測定精度を制限し,本方法の基本的原理が測定精度に一定の限界を与えていることを明らかにした。
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