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1995 年度 実績報告書

マウス神経特異的RNA結合蛋白質遺伝子の構造と機能及び発現の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07458182
研究種目

一般研究(B)

研究機関神戸大学

研究代表者

坂本 博  神戸大学, 理学部, 助教授 (00187048)

キーワードRNA結合蛋白質 / 神経特異的発現 / RRM
研究概要

Elav及びHuD蛋白質のRNA結合ドメイン間で保存されているアミノ酸配列を指標にして合成プライマーを作製し、マウス脳のcDNAライブラリーを鋳型としてPCRをな行い、RNA結合ドメインをコードしていると思われる3種類のcDNA断片を得た。これらをプローブとして前述のライブラリーから全長のcDNAを単離し塩基配列を解析した結果、それらのcDNAはヒトのHuD、 HuC、 Hel-Nlと相同な蛋白質をコードしており、アミノ酸配列レベルでそれぞれ96%以上の高い類似性を示すことを明らかにした。分離したcDNAをプローブとしてノーザンブロット解析を行った結果、mHuD, mHuC, Mel-Nlの各マウス遺伝子は脳特異的に長さの異なる2種類のmRNAを産生しており、mHuD, Mel-Nl遺伝子に関しては精巣でも弱い発現を示すことが判明した。また、mHuC遺伝子に関しては、選択的スプライシングによって生ずるものと推定される、ORF内に7アミノ酸分のエキソンを含むものと含まないもの(それぞれをmHuC-L, mHuC-Sと呼ぶことにする)の2種類のmRNAが存在することが明らかになった。in vitro selection系を用いて、それぞれの蛋白質のRNA結合特異性を調べたところ、Pu(U)_<2-5>(Pu)_<1-2>(U)_<2-5>Puというコンセンサス配列を持つRNAと結合することが明らかになった。さらに、mHuC蛋白質は3個のRNA結合ドメインを持つが、実際にコンセンサス配列を認識しRNA結合能を担っている領域を特定するために、人為的に欠失変異を導入しin vitro selection法で選択されてきたRNAとのUVクロスリンク実験を行った。その結果、アミノ末端側の2個のRRMだけで、完全なmHuC-L蛋白質とほぼ同等のRNA結合能や結合特異性を有していることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hoshijima, K.: "Transcriptional regulation of the Sex-lethal gene by helix-loop-helix proteins." Nucleic Acids Res.23. 3441-3448 (1995)

  • [文献書誌] Tanaka, Y.: "Developmental expression pattern of the Caenorhabditis elegans homologue of the Drosophila suppressor of forked gene." DNA Res.2. 143-146 (1995)

  • [文献書誌] Takeshima, Y.: "Modulation of in vitro splicing of the upstream intron by modifying an intra-exon sequence whichis deleted from the dystrophin gene in dystrophin Kobe." J. Clin. Invest.95. 515-520 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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