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1997 年度 実績報告書

DNA結合能を有する微小管モーター蛋白質(Kid)の細胞分裂及び増殖における機能

研究課題

研究課題/領域番号 07458188
研究機関東京大学

研究代表者

山本 雅  東京大学, 医科学研究所, 教授 (40134621)

キーワード細胞分裂 / 紡錘体形成 / 染色体分配 / 細胞周期依存的リン酸化 / セントロメア / モーター蛋白質 / キネシン / Kid
研究概要

KidはDNA結合能を持つキネシン様モーター蛋白質で細胞分裂期(細胞周期M期)で重要な役割を果たしていることが示唆されている。今年度は、昨年度までに見出したKid会合蛋白質の解析と、Kidのリン酸化による機能制御に関する解析を主として行った。
1. yeast two-hybrid法により、Kid会合蛋白質の候補として見出したFAFl,UBC9各蛋白質の全長cDNAを得た。このうちFAF1とUBC9cDNAについてはFLAGTagをつけて発現ベクターpMEI8Sに組み込んだ。これをKidと共に293T細胞に共発現させ、その細胞抽出液を用いた免疫共沈実験を行った。その結果、293T細胞内でもKidはFAF1やUBC9と会合しうることが分かった。
2. HeLa細胞をS期で同調させ、細胞周期依存的Kid蛋白質のリン酸化を調べた。その結果、M期でKid蛋白質がよりリン酸化されていることが示唆された。Kid蛋白質はcdc2キナーゼによりリン酸化されうる配列TPKRERを有しており、事実カエル卵から精製したcyclinB/cdc2キナーゼによってin vitroでリン酸化された。又、M期の進行に重要であることが報告されているPLKキナーゼについても、そのcDNAにmyc Tagをつけた発現プラズミドを導入した細胞の抽出液を用い、その中の抗myc抗体による沈降物がGST Kidをin vitroでリン酸化することを示した。次いでcdc2キナーゼによりリン酸化を受けると予測された配列(TPKRER)の、リン酸化型を特異的に認識する抗体を作成した。
3. 米国UCSFのグループとの共同研究により、カエル卵抽出液中に抗Kid抗体と反応する約61kDa蛋白質の存在が確認された。おそらくこれは、カエルKid蛋白質と考えられ、cDNAクローニングを試みている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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