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1995 年度 実績報告書

CD44-ERM-アクチンシステムとシグナル伝達及びアポトーシスの関係

研究課題

研究課題/領域番号 07458189
研究種目

一般研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

月田 早智子  京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00188517)

キーワードERM / アポトーシス / CD44 / アクチンフィラメント / エズリン / ラディキシン / モエシン / アクチン
研究概要

本研究では、ERMは、単にアクチンフィラメントと細胞膜の機械的結合を司っていると同時にシグナル伝達やアポトーシスとの関係にアプローチした。
【rhoを介したシグナル伝達との関係】
作業仮説としては、CD44とERMとの結合、または、ERMとアクチンフィラメントとの結合が、rhoによって制御できると考えた。このことを証明するには、まず、in vitroでこれらの結合を測定できるシステムを構築することが必要であった。そのために、平成7年度は:
(1)エズリン、ラディキシン、モエシンそれぞれをバキュロウイルスの系を用いて、大量発現させ、精製した。
(2)CD44の細胞質領域とGSTの融合蛋白質を大腸菌で作った。
(3)グルタチオンカラムを用いて、GST-CD44とリコンビナントERMとの結合を測定する系を構築し、この結合に必要な条件を調べた。
(4)アクチンフィラメントとリコンビナントERMとの結合をやはり、in vitroで検出する系を確立し、この結合に必要な条件を検討した。
【アポトーシスとの関係】
アポトーシスが引き起こされるきわめて初期の段階で微絨毛が消える。微絨毛にはERMが極度に濃縮しているから、アポトーシスが、引き起こされる課程で、ERMの何らかの分布の変化、性状の変化が見られるはずである。平成7年度は、まず、この変化を追跡した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Sagara, J. et al.: "Cellular actin-binding ezrin-radixin-moesin(ERM)family proteins are incorporated into the rabies virion and closely associated with viral envelope proteins in the cell" Virology. 206. 485-494 (1995)

  • [文献書誌] Takaishi, K. et. al.: "Translocation of activated Rho from the cytoplasm to membrane ruffling area, cell-cell adhesion sites, and cleavage furrows" Oncogene. 11. 39-48 (1995)

  • [文献書誌] Takeda, H. et. al.: "V-src kinase shifts the cadherin-based cell adhesion from the strong to the weak state and beta-catenin is not required for the shift." Journal of Cell Biology. 131. 1839-1847 (1995)

  • [文献書誌] Hirao, M. et al.: "Phosphoinositide-dependent association of ERM proteins with the cytoplasmic domain of CD44 in vitro" Journal of Cell Biology. (in press). (1996)

  • [文献書誌] Tsukita, Sa et. al: "The small GDP-binding protein rho regulates the formation of the CD44-ERM complex associated with rho-GDI" Journal of Cell Biology. (in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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