Xenopus 卵M期抽出液に哺乳類培養細胞から単離した中心体を添加する実験を行い、微小管切断因子として同定されたp48(=EF-1α)が中心体に集積することを明らかにした。この集積は微小官脱重合剤存在下でも起きた。したがって、p48が微小管をレールとして中心体に集積するのではなく、中心体に直接集積することが示唆された。 Xenopusの微小官結合タンパク質p220に対するモノクローナル抗体を用いて、Xenopus卵のcDNA発現ライブラリーからp220の分子クローニングを行った。その結果、12個の陽性クローンを得、そのDNA配列から予想されるアミノ酸配列が、12個とも哺乳類のMAP4と相同性が高いことが明らかになった。 Xenopusの中心体に対して作製したモノクローナル抗体のうちのひとつ、W8-C3抗体を用いて、Xenopus培養細胞A6の染色を行った。W8-C3抗体は、間期の細胞では中心体のみを認識するのに対し、M期の細胞では中心体に加えて紡錘体微小官も認識することが分かった。W8-C3抗体を用いてcDNA発現ライブラリーから抗原のスクリーニングを行ったところ、陽性クローンのひとつがヒトのPCM-1と相同であることが明らかになった。このXenoopus PCM-1の全長のDNA配列を決定し、さらにN端とC端の部分長のPCM-1をそれぞれ大腸菌に発現させて、ポロクローナル抗体を作製した。
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