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1996 年度 実績報告書

細胞間接着部位に局在する、膜結合型細胞増殖因子-細胞接着因子複合体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 07458192
研究機関久留米大学

研究代表者

目加田 英輔  久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20135742)

研究分担者 馬田 敏幸  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (30213482)
岩本 亮  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10213323)
キーワードジャクスタクライン / インテグリン / HB-EGF / CD9 / TM4ファミリー / ヘパラン硫酸プロテオグリカン / 膜結合型細胞増殖因子
研究概要

本研究は、CD9やインテグリンと細胞膜中で複合体を形成している膜結合型細胞増殖因子HB-EGFについて、複合体を構成する各分子を明らかにし、その作用機構を明らかにすることを目的としている。すでにこれまでの研究で、(i)膜結合型細胞増殖因子HB-EGFがジャクスタクライン活性を持つこと、(ii)HB-EGFにアソシエ-トする膜タンパク質DRAP27/CD9がHB-EGF分子のジャクスタクライン活性を著しく高めること、(iii)ヘパラン硫酸プロテオグリカンもHB-EGFにアソシエ-トしていること、を明らかにしている。今年度は以下の成果を得た。
(1)HB-EGFヘパリン結合部位の役割解析
HB-EGFのEGFドメインのN末側に存在するヘパリン結合部位(HBD)の役割を詳しく解析した。その結果、HBDはHB-EGFのマイトジェニック活性やジフテリア毒素結合活性そのものに直接必要ではなく、むしろそれらの活性を抑制していることが示唆された。また、ヘパリンあるいはヘパラン硫酸プロテオグリカンはHBDに結合することによって、HBDの抑制効果を解除する働きがあることがわかった。
(2)HB-EGF-DRAP27/CD9-インテグリン複合体にアソシエ-トする他の分子の同定
Vero-H細胞の可溶化膜分画を抗インテグリンα3抗体や抗HB-EGFで免疫沈降して、共沈してくるタンパク質の同定を行なった。その結果、CD9と同じTM4ファミリーに属するCD63とCD81もこの複合体に含まれていることが明らかとなった。これらの分子がCD9同様にHB-EGFのジャクスタクライン活性を上昇させるかどうかを調べるたところ、CD81はCD9と同程度の上昇活性を示したが、CD63はCD9ほどHB-EGFのジャクスタクライン活性を上昇させず、TM4ファミリーの間で機能分担があることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tsuneoka,M.: "c-myc activates RCC1 gene expression through E-box elements." Oncogene. (in press).

  • [文献書誌] Nakagawa,T.: "Amino-terminal processing of cell surface heparin-binding EGF-like growth factor upregulates its juxtacrine but not its paracrine growth factor activity." J.Biol.Chem.271. 30858-30863 (1996)

  • [文献書誌] Nakamura,Y.: "Expression and distribution of CD9 in myelin of the central and peripheral nervous systems." Am.J.Pathol.149. 575-583 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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