研究課題/領域番号 |
07458202
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
岸 清 東邦大学, 医学部, 教授 (00014118)
|
研究分担者 |
小田 哲子 東邦大学, 医学部, 助手 (90224237)
角田 幸子 東邦大学, 医学部, 講師 (80057752)
小島 久幸 東邦大学, 医学部, 講師 (00104539)
|
キーワード | 梨状葉皮質 / 神経細胞 / 軸索側枝 / モルモット |
研究概要 |
モルモットの梨状葉皮質の第2a層の半月様細胞、第2b層の錐体細胞、第3層浅部の錐体細胞、第3層深部の多極性細胞に形態をゴルジ染色法で確認し、化学伝達物質の種類を免疫組織化学法で検索した。さらに、嗅球に刺激電極を設置し、約20個の第3層の神経細胞内に軸索トレーサーを注入・染色し、次の結果を得た。第3層深部の多極性細胞は、樹状突起の形態から有棘性細胞と無棘性細胞に分類される。両者ともにglutamateの免疫組織化学反応は陰性であり、GABA免疫陽性、GABA陽性細胞を亜区分するCalbindineとParvalbuminに対する免疫陽性であるために、抑制性神経細胞であると考えられる。有棘性細胞の樹状突起の先端は、嗅球の軸索投射を受ける第1a層に達した。軸索は梨状葉皮質第3層深部で軸索側枝を分岐した。側枝は第3-1層の梨状葉皮質、endopiriform nucleus、嗅結節、側坐核、ventral pallidum、fundus striati、ventrolateral orbital cortex、前嗅核、対角帯水平脚、対角帯垂直脚、扁桃体の諸核などの広範な範囲に分布し、多数のシナプスボタンを形成した。なお、無棘性の多極性神経細胞について光学顕微鏡による三次元的解析中であり、両者を併せて出版予定である。また、第3層浅部の錐体神経細胞の三次元的解析を行った。この細胞の軸索側枝は、第1-3層の梨状葉皮質、対角帯水平脚、扁桃体皮質、外側内嗅野に分布した。
|