研究課題/領域番号 |
07458210
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
桃井 隆 国立精神神経センター, 神経研究所・5部, 室長 (40143507)
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研究分担者 |
浦瀬 香子 国立精神神経センター, 神経研究所・5部, 研究員
柚木崎 美千子 国立精神神経センター, 神経研究所・5部, 研究員
藤田 恵理子 国立精神神経センター, 神経研究所・5部, 研究員
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キーワード | P19EC / レチノイン酸 / B-HLH / 神経細胞死 / 神経細胞分化 / Fas / CPP-32 |
研究概要 |
P19EC細胞はレチノイン酸により神経細胞へと分化する。0.5uMレチノイン酸で48時間処理すると神経細胞分化を制御する転写因子であるB-HLHモチーフをもつMASH、NSCLなどの発現が観察された。また、レチノイン酸処理した細胞は神経細胞前駆体である神経上皮細胞のマーカーであるネスチン陽性であった。この分化段階特異的cDNAライブラリーを作成し、このに特異的に発現する遺伝子約100個を解析した。その結果既知の遺伝子としてオリゴ糖転移酵素遺伝子、MK遺伝子、など約40個と未知の遺伝子約60個を得ることができた。MKおよびオリゴ糖転移酵素遺伝子の発現はレチノイン酸により濃度依存的に増加することをノーザン法により解析した。また、神経細胞分化の段階でDNAラダーが見られ、神経細胞死に関与するCPP-32の活性がレチノイン酸により誘導されことが明らかとなった。CPP-32のmRNAの発現は増大しないことから、CPP-32を活性化する因子の発現を調べたところ、神経細胞分化の過程でFas、FasリガンドのmRNA発現がレチノイン酸により誘導されることが明らかとなった。また、細胞凝集によりCPP-32の活性は増大することから、細胞凝集による何らかの情報がCPP-32の活性化に関与していることが示唆された。
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