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1996 年度 実績報告書

中枢神経細胞における遺伝子発現を可視化させるためのキメラマウス作製

研究課題

研究課題/領域番号 07458212
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

SAFFEN DAVID  東京大学, 医学部, 講師 (50231329)

研究分担者 小幡 邦彦  岡崎国立究機構, 理研・神経部門, 教授 (60013976)
キーワードキメラマウス / 遺伝子発現 / zif268 / βガラクトシダーゼ / green fluorescent protein / 脳 / 神経回路 / 相同組換え
研究概要

我々はzif268構造遺伝子をβガラクトシダーゼに置き換えたターゲッティングベクターをほぼつくり終えた。phosphoglucoseキナーゼ遺伝子のプロモータが制御する抗ネオマイシン遺伝子と、zif268のプロモーターが制御するβガラクトシダーゼ遺伝子(TT2胎児細胞の染色体DNA由来)を含むpartial constructをPC12D細胞にトランスフェクションし、βガラクトシダーゼ遺伝子の発現誘導を調べた。刺激なしでは、細胞を固定し発色基質であるX-galを投与しても、βガラクトシダーゼの活性は見られなかったが、細胞に5ng/mlの神経成長因子を与えると、内在のzif268遺伝子、及びβガラクトシダーゼレポーター遺伝子の発現が強く誘導された。一方、カルバコール、ホルボールエステル、カルシウムイオノフォア、フォルスコリンなど内在性のzif268遺伝子の発現を強く誘導する他の試薬をもちいたばあい、ほとんどの細胞でβガラクトシダーゼ遺伝子の発現が見られなかった。ルシフェラーゼやgreen fluorescent proteinのレポーター遺伝子をzif268遺伝子の5'領域のプロモーター配列につなげた発現ベクターを用いても同様の結果が得られた。まとめるとこれらの結果は、zif268遺伝子の制御には、他のDNA配列と/または染色体との融合が必要であることを示唆している。これらの可能性について調べるために、我々は現在、zif268遺伝子の5'及び3'領域の両方を含む発現ベクターを作製し、βガラクトシダーゼやgreen fluorescent proteinの発現ベクターが染色体に組み込まれたPC12D細胞を選択している。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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