研究課題/領域番号 |
07458216
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
野田 哲生 財団法人癌研究會, 癌研究所・細胞生物部, 部長 (10183550)
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研究分担者 |
芝 清隆 財団法人癌研究會, 癌研究所・細胞生物部, 主任研究員 (40196415)
柴田 浩行 財団法人癌研究會, 癌研究所・細胞生物部, 研究員 (50260071)
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キーワード | コンディショナルジーンターゲティング / アデノウイルスベクター / loxP配列 / Cre遺伝子 / PCP2遺伝子 |
研究概要 |
神経系における有効なコンディショナルジーンターゲティング法の確立のため、種々の実験を行った。その研究業績の主なるものは以下の通りである。 リコンビナントアデノウイルスによるCre遺伝子の導入・発現法の確立 SRαプロモーターの下流につないだCre遺伝子を持つリコンビナントアデノウイルスを作成した。次いでこれを2つのloxP配列にはさまれたlacZ遺伝子が、その染色体上に挿入された培養細胞に感染されることにより、Cre遺伝子発現と発現されたCre組換え酵素の活性を検討した。その結果、m.o.i30で感染を行ったところ、48時間以内に培養皿中の全て細胞でlox配列間の組換えが誘導されることを確認した。これにより、リコンビナントアデノウイルスによるCre遺伝子発現系が確立された。 神経系特異的にCre遺伝子を発現するトランスジェニックマウスの樹立 Cre遺伝子をネスチン遺伝子のプロモーター及びPCP2遺伝子のプロモーターの下流つなぎ、トランスジェニックマウスを作成した。現在、これらのマウスでCre遺伝子が神経上皮特異的(ネスチン遺伝子プロモーター)及び小脳プルキンエ細胞特異的(PCP2遺伝子)に発現していることを確認している。 標的遺伝子へのloxP配列の導入 IP3R遺伝子を始めとする数種の遺伝子のコンディショナルターゲティングを目的として、マウス染色体DNAライブラリーより遺伝子を単離し、loxP配列を持つコンディショナル・ターゲティングベクターの作成を行った。
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