• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

線条体局所神経回路における情報処理と運動学習

研究課題

研究課題/領域番号 07458217
研究種目

基盤研究(B)

研究機関理化学研究所

研究代表者

青崎 敏彦  理化学研究所, 運動回路網研究チーム, フロンティア研究員 (70221033)

キーワード線条体 / ドーパミン / アセチルコリン / 大脳基底核 / パーキンソン病
研究概要

本研究の目的はラット線条体の薄切スライス標本を用いたスライスパッチクランプ法により、線条体内のコリン作動性ニューロンおよび中型有棘細胞をめぐる局所神経回路の生理学的性質を調べることである。1997年度は、とくに線条体コリン作動性ニューロンに対して黒質からのドーパミン性入力がどのような働きを及ぼすかについて調べた。結果は、次の通りであった。(1)ドーパミンは殆ど全例で(1/26)直接コリン作動性ニューロンに働いて脱分極する。その脱分極は多くの場合(19/25)膜のコンダクタンスの増加を伴う。(2)ドーパミン受容体のD1/D5型のアゴニストは殆ど全例で(1/30)内向き電流を引き起こしたが、それには膜のコンダクタンスの増加を伴うもの(12/29)と減少を伴うもの(9/29)があった。(3)それに対して、D2/D3/D4型のアゴニストは過半数において(13/22)内向き電流を生じたが、外向き電流を生じる細胞も半数近くあった。両者とも殆どの場合膜のコンダクタンスの増加を伴っていた。adenylate cyclaseのactivatorであるforskolinは全例で内向き電流を引き起こしたが、やはり膜のコンダクタンスの増加を伴うもの(4/9)と減少を伴うもの(5/9)の2種類に分かれた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Aosaki,T and Kawaguchi,Y: "Actions of substance P on rat neostriatal neurons in vitro" Journal of Neuvoscience. 16. 5141-5153 (1996)

  • [文献書誌] Aosaki,T and Kawaguchi,Y: "Dopamine excites rat neostriatal large aspiny neurons in vitro." Society for Neuroscience Abctracts. 22. 1089- (1996)

  • [文献書誌] Aosaki,T and Kawaguchi,Y: "Basal Ganglia V" Plenum Press, (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi