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1996 年度 実績報告書

T細胞アポトーシス異常マウスの遺伝子治療に関する実験動物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07458225
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

渡辺 智正  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (10100174)

研究分担者 山下 匡  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (30220338)
昆 泰寛  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (10178402)
キーワードマウス / Fas抗原 / lpr遺伝子 / T細胞 / 精巣 / アポトーシス / 遺伝子的多型 / 遺伝子治療
研究概要

MRLマウスは、リンパ腫の肥大、抗DNA抗体およびイムノグロブリンの著しい増大という特徴を持つ。その原因遺伝lprはT細胞アポトーシスFasレセプター抗原の異常であることが同定されているが、私たちはlpr遺伝子が第19染色体23番地付近にあることをマッピングしている。さらに今回lpr遺伝子周辺の精密地図をミニサテライトDNA多型を用いて作成した。これまでのところDXMit39が最も近いマーカーであり、lprとは2cMの距離にあった。遺伝子治療の基礎実験として、マウスFascDNAをEFプロモーターに接続し、発現ベクターに組み込んだ。この発現ベクターを大腸菌にトランスフェクションさせたところ、ウエスタンブロットでFas抗原を確認した。次に、発現ベクターをリポソームに包埋し、尾静脈よりマウス個体に導入したところ、少なくとも肺と肝臓に組み込まれていることをサザンブロットで確認した。MRLマウスはT細胞に特異的なアポトーシス異常を示すので、今後正常Fas遺伝子をMRLマウスに導入し、発現を確認するとともにその効果を検討する予定である。一方正常マウスは、精巣にきわめて高いFasリガンドを発現しているが,その意味は解明されていない。タネル法でMRLマウスも盛んにアポトーシスが起っていることが確認され、精巣の生殖細胞におけるアポトーシスとFasとの関連はいまだ不明である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hayashi, M. et al: "Cytolytic activity induced by intramuscular injection of plasmid DNA expressing the nucleocapsid protein of the JHM strain of mouse hepatitis virus into C57BL/6 mice." J. Vetevinary Medical Science.58. 731-735 (1996)

  • [文献書誌] Hayashi, T. et al: "The effects of α-phenyl-tert-butylnitrone (PBN) on copper-induced rat fulminant hepatitis with jaundice." Free Radical Biol. Med.21. 755-761 (1996)

  • [文献書誌] Kon, Y. et al: "Detection of coagulating gland renin by hybridohistochemistry." Anat. Histl. Embryol.25. 451-460 (1996)

  • [文献書誌] Hayashi, M. et al: "Radioresistant DNA synthesis in fibroblast cell lines derived from LEC strain rats." Mutation Research. 352. 117-121 (1996)

  • [文献書誌] Nagao, S. et al: "Genetic mapping of the polycystic kidney gene, pcy, on mouse chromosome 9." Biochemical Genetics. 33. 401-412 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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