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1996 年度 実績報告書

YAC-トランスジェネシスを用いた突然変異遺伝子レスキュー法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07458231
研究種目

基盤研究(B)

研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

米川 博道  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 実験動物研究部門, 研究員 (30142110)

研究分担者 金田 秀貴  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 実験動物研究部門, 研究員 (00214479)
多屋 長治  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 実験動物研究部門, 研究員 (90175456)
キーワードトランスジェニックマウス / 酵母人工染色体 / 突然変異マウス / 遺伝子レスキュー
研究概要

ヒトの遺伝性疾患についての原因遺伝子の解明には、まずその遺伝子を分子生物学的に単離し、最終的に個体でその単離された遺伝子が果たす役割が理解されなければならない。多くのヒト疾患では、原因遺伝子の機能が不明な場合が多く、その様な場合には連鎖解析に基礎をおいたポジショナルクローニングが非常に有効である。現在のポジショナルクローニングでは、まず連鎖地図を基礎にして物理地図の構築し、その領域からの発現遺伝子の単離、多型解析による候補遺伝子の同定など、非常に時間と手間のかかる段階が必要である。本研究ではマウスをモデルにし、突然変異体にYAC-、あるいはBAC-などによって単離された巨大DNAを導入することで、直接その突然変異に関わるYAC-のクローンを単離し、そのクローンのみから発現している遺伝子を補足する技術開発を目指している。これまでに、トランスジェネシスに必要な高純度なYAC-DNAの精製法の開発には成功し、トランスジェネシスを行い、幾頭かのトランスジェニックマウスが得られた。このことから、YAC-トランスジェネシスの技術自体の開発はできたものと考えられる。しかしながら、これまでまだその表現型が野生型に復帰した個体は得られていない。この原因を追求するために、使用したYAC-DNAを調べてみた結果、YAC中に微小欠失が高頻度に起こっているためであることが判明した。現在、この点を解決するために、YACより遺伝的安定性の高いBACを代替として使用する系、およびYACの不安定性は染色体の領域により異なるので、YACが比較的安定に保たれている染色体領域に存在する突然変異を使用する方向で研究を進めている。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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