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1996 年度 実績報告書

冠状動脈造影シネ画像を対象とした高精度冠状動脈径計測装置の製作

研究課題

研究課題/領域番号 07505015
応募区分試験
研究機関国立循環器病センター

研究代表者

宇山 親雄  国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 部長 (30026059)

研究分担者 松岡 誠治  池上通信機(株), 情報機器課, 研究員
杉本 直三  国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 室長 (20196752)
河口 明人  国立循環器病センター研究所, 病因部, 室長 (70214608)
野々木 宏  国立循環器病センター病院, 医長
宮武 邦夫  国立循環器病センター病院, 部長
キーワード冠状脈造影シネ画像 / 冠状脈径計測 / 冠状脈径校正 / 校正用カテーテル
研究概要

冠状動脈径を計測する目的は、主として血管系の経年変化を定量的に評価することにある。わずかな径変化を検出するには画像分解能を高くすることが有効であると考え、われわれは10倍拡大で画像を取り込む装置を制作した。また、辺縁検出にはより精度が高いと考えられるエントロピー法を用いた。○画像分解能は異なっても共通する問題点は多い。校正にはカテーテル像が使われるが問題点も多い。第一に画像歪みが挙げられる。さらに画像計測によるカテーテル径の計測精度がある。第一の点については、歪み補正をするより撮影条件を再現することで誤差を減らせるとの意見がある。われわれは第二の点を検討したので報告する。○まず、造影剤入りと無しの像について径計測時の標準偏差(sd)を比較した結果、後者の計測精度が高かった。以後造影剤なしのカテーテル像を計測対象とする。○つぎに同種類同寸法のカテーテル8本を画像中央に4本ずつ置き、4回位置を代えて撮影した。その結果、16本の各平均径を用いて求めた変動係数(これを同種変動係数と定義する)は1%であり、個々の径計測時の変動係数の2分の1以下であった。○さらに8種類各2本、合計16本の、カタログ値同径のカテーテル像を計測した。その結果、16本の各平均径を用いて求めた変動係数は、同種変動係数の約2倍であった。○5Fの2種および6Fの2種各12本の各平均径の同種変動係数間には差はなかった。○以上の結果を総合すると、カテーテル像を校正用に使う上では1)5Fと6Fの相対誤差は同等である、2)造影剤無しのカテーテル像を使う、3)同一被験者には2回の撮影に同種同寸法のカテーテルを使う、4)同種のカテーテルが使用できないときには同寸法のカテーテルを使用する、ことが誤差を少なくするために重要である。なお、ソフトウェアの作成は年度内に完成し納入される予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 宇山親雄: "冠状動脈造影シネ画像による高精度血管径計測装置の製作" 日本EM学会雑誌論文号 医用電子と生体工学. 34巻特別号. 164-164 (1996)

  • [文献書誌] 宇山親雄: "高精度造影血管径計測装置および冠状動脈径の時系列変化の評価法の開発" 日本ME学会雑誌論文号 医用電子と生体工学. 34巻特別号(印刷中). (1997)

  • [文献書誌] Uyama Chikao: "Precise Measurement of Coronary Arterial Diameter on a Cineangiogram" America College of Angiography. (in press). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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