研究課題/領域番号 |
07505019
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
斎藤 好弘 大阪大学, 工学部, 教授 (20029101)
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研究分担者 |
宇都宮 裕 大阪大学, 工学部, 助手 (80252584)
左海 哲夫 大阪大学, 工学部, 講師 (80029298)
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キーワード | 連続圧延 / 延伸制御圧延機 / スタンド間力 / 板圧延 / 線材圧延 / 機械的性質 / 集合組織 / 圧延特性 |
研究概要 |
本年度は、延伸制御圧延法の有効性を検証するために、種々の材料(アルミニウム、銅、炭素綱、ステンレス綱)の直径5mmの丸線から5スタンド延伸制御圧延機により平線、角線およびH形断面異形線を成形し、材料の変形・負荷とスタンド間力の関係について、主として実験的に研究した。 平線圧延についてはスタンド間力と材料の幅広がりの関係について調べ、スタンド間に圧縮力が作用すると大きな幅広がりが得られ、直径5mmの丸線から得られる厚さ1mmの平線の幅は5.8〜9.0mmと広範囲に制御でき、本圧延法のサイズフリー圧延としての有効性が確認された。 角線圧延については、第2,第4スタンドを垂直ロール(Vロール)、他は水平ロール(Hロール)とした5スタンドH-V配列で圧延を行った。第1〜第4スタンドのギャップを一定とし、最終スタンドのギャップを調整することにより正方形断面の角線を得た。スタンド間に圧縮力を作用させると、断面寸法の大きな角線が得られるとともに角線のコーナーRをシャープにすることができた。この場合も延伸制御圧延によって同一素線から、製品寸法と角部曲率を広範囲に任意の組み合わせで造り分けうるサイズフリー圧延が可能であることがわかった。 H形断面異形線については、5スタンドH-H配列として、トング・グルーブ方式で成形を行った。スタンド間に圧縮力を作用させることにより、通常の圧延では得られない広いフランジ幅のH形断面異形線が製造できることが確認された。
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