研究課題/領域番号 |
07505025
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤野 正隆 東京大学, 工学系研究科, 教授 (10010787)
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研究分担者 |
多部田 茂 横浜国立大学, 工学系研究科, 助教授 (40262406)
馬場 信弘 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (10198947)
経塚 雄策 九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (80177948)
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キーワード | 海洋流動数値シミュレーション / 超大型浮体 / 海洋物理計測 / 海洋物理環境 |
研究概要 |
上記の研究者らは、かねてより海水流動の数値シミュレーションプログラムを開発し、その有効性を検証しつつあった。しかし、真に、数値プログラムの有効性、妥当性を検証するためには、現実のフィールド・データと計算結果との比較検討が最も重要である。このような目的から、本年度は、東京湾追浜沖に係留されている海洋空間利用のための実験供試体(通称メガフロート浮体、長さ300m、幅60m、喫水0.5m)まわりの海水温度、塩分の連続計測している。すでに本年度中に約7カ月分の連続データが取得ずみである。これらのデータは別途計測されている海水の流速データとともに、数値プログラムの検証に使われる。本格的な検証作業は、本研究の最終年度である次年度に行う。 海洋計測の結果、判明した事柄は以下のとおりである。 (1)追浜沖に係留された長さ300m程度の浮体では、浮体の存在が周囲の海水流動に与える影響は小さく、浮体の中央と浮体外の2点での水温や塩分の変動は、浮体周囲に存在する潮汐等による基本流場に支配される。 (2)追浜沖の水温の垂直分布は、主として太陽の日射、東京湾から流入する潮流等によって支配されている。
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