研究課題/領域番号 |
07506002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
増田 稔 京都大学, 農学研究科, 教授 (40027165)
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研究分担者 |
瀧野 眞二郎 京都大学, 木質科学研究所, 助手 (90115874)
澤田 豊 京都大学, 農学研究科, 助手 (80226076)
山内 龍男 京都大学, 農学研究科, 助教授 (40093330)
仲村 匡司 京都大学, 農学研究科, 講師 (10227936)
奥村 正悟 京都大学, 農学研究科, 教授 (40109046)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 熱画像 / 非破壊評価 / 木材 / 節 / グレーディング / フィンガージョイント / メタルプレートコネクタ / LVL |
研究概要 |
クラックやノッチのある材が曲げを受けると、クラックの先端や切欠き底において応力集中が生じる。節そのものは必ずしも応力集中の場所とは限らないが、節はしばしばその内部やその周りにクラックを含んでおり、そのクラックがしばしば低荷重で終局破壊にまで進展することがある。クラック先端では応力が集中し、その付近での応力-ひずみ関係はヒステリシス・ループを示す。このヒステリシス・ループでのロス・エネルギに従って熱は発生する。発生熱量は荷重の繰返しにより増すことができる。熱が発生している箇所は熱画像(赤外線サーモグラフィ)装置により検出できる。それゆえもし温度上昇があまりに小さく検出できない場合は、繰返し回数を増せば鮮明な画像を得ることができる。ヒステリシス・エネルギ・ロスの大きいところ、例えば材縁節やクラック先端において高い温度上昇が観察された。このサーモグラフィを製材品の非破壊評価あるいはグレーディングに実際に適用しようとする場合、大きなストロークと高速負荷のできる曲げ試験機が適当な温度を上げるためには必要となる。なぜなら遅く負荷を行なった場合、発生するほとんどの熱が周囲に放散されてしまうからである。 なお、曲げや圧縮負荷において、フィンガー・ジョイントやLVL(単板積層材)における接着の欠陥、およびメタルプレート・コネクタにおける応力分布についてもサーモグラフィにより計測・観察を行なった。
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