研究分担者 |
孫田 信一 愛知県心身障害者JD=一発達障害研究所, 室長 (00100165)
長谷川 明生 名古屋大学, 大型計算機センター, 助教授 (20126890)
松田 洋一 名古屋大学, 農学部, 助教授 (70165835)
並河 鷹夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (70111838)
小原 良孝 弘前大学, 理学部, 教授 (90003673)
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研究概要 |
ヒトにおいては集団検診システムとして一定の実用化がなされている染色体自動画像解析システムであるが,動物についてはまだ使用にたえるものはない.そこで住友金属社製のカリオビジョン2000をベースに動物用自動解析ソフトを開発することを意図した.そのためには基本となる多くの動物染色体の標準化が必要である.これら染色体Gバンド標本を作製し、これらの画像を約100細胞コンピュータに記憶させることにより,自動並べ換えなど,多くの標本処理をおこなわせようというものである. まず染色体画像解析結果すなわちバンドパターン,長さ,面積など特徴良をファイルに累積保存するソフトおよびインターフェースを作成した. データベースの項目名を動物用に変更し,種名,系統名,標本番号,分析者などを記入できるように設定した.スンクス(ジャコウネズミ)やチャイニーズハムスターに続き,家畜ではブタ,野生動物ではハントウアカネズミ,ヒミズ,ヒメヒミズについてコンピュータに取り込みを継続し終えた.また標本作成ではウシ,ヤギ,カモシカ,ゴ-ラル,チンパンジーについて取り込み用標本を作製した. チャイニーズハムスターについては自動分類,並べ換え用画像解析用ソフトを完成させた.また従来のバンドパターンはかえって詳細すぎて自動解析には不適当であったので核型解析に有効な体細胞染色体の標準化を行った.画像解析用標準バンド画像解析の精度を検定するための構造異常保有系統の開発を行った. マウネ,ラット,シリアンハムスター染色体に関してヒトおよびマウスのぷろ-ぶを用いてダイレクトR-バンドFISHを行い,多くの遺伝子についてマッピングすることができた.またスンクス,ヤギ,ウシ,ニワトリ,水牛に関してもR-バンドFISHの条件を設定した.これらのことは画像解析ををするうえで各動物の核型分析をFISH像で解析するうえで基礎資料になるもりである.
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