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1997 年度 実績報告書

光蓄積リング型自由電子レーザーの発振実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 07509002
研究機関立命館大学

研究代表者

山田 廣成  立命館大学, 理工学部, 教授 (10268162)

研究分担者 霜田 光一  東京大学, 名誉教授
高山 猛  住友重機械工業, 主席研究員
伊藤 寛  香川大学, 工学部・創設準備室, 教授 (60112249)
保坂 将人  立命館大学, 分子科学研究所, 助手 (60290897)
浜 広幸  立命館大学, 分子科学研究所, 助教授 (70198795)
キーワード高輝度遠赤外線光源 / 小型X線光源 / 世界最小電子蓄積リング
研究概要

リングは、97年9月までにほとんどの要素の製作と単体テストを完了し、岡崎分子研の入射器室にて組立を開始して11月までに完成した。1ターンコイルであるパ-タベータの4500A励磁と加速空洞への平均500Wパワー投入に成功し、入射実験を開始した。クリスマスイブには少なくとも100μsの間電子が周回するのを確認した。蓄積電流値はあきらかではないが、遠赤外線モニターはピーク値で300mW以上を示した。パ-タベータによる電子のキャプチャーを確認したわけである。高周波加速は、ランプアップ時の反射の調整はまだ成功していない。
パ-タベータは2台設置しおり、1台は外側の電子を外側へ、1台は内側の電子を外側へキックしている。パルス電源は、sin半波を生成し、ピーク電流4500Aのとき30kVの電圧が発生する。幅は4μsである。我々は、これをさらに磁気圧縮してパルス幅を0.4μsにすることに成功した。
加速空洞は、特異な形をしているが、基本的にはリエントラント型であり、TM01モードの発生に成功した。加速周波数は、ハ-モニクス8に対して2.45GHzで、ソースとしてCWマグネトロンを使用している。2台の加速空洞へのパワーをT型同軸管で分岐して投入している。2台の加速空洞はカップリングしている状態であるために、2台の固有周波数は、正確に一致していなければならない点と、同軸管のカップリングも正確に等しくしなければならないが、我々はこの調整方法を見いだし、パワーの長時間投入に成功した。
ミラーは、SiC焼結体で製作し、その真円度を1ミクロン以下に押さえることができた。ミラーを設置したレーザー発振実験は今後のスケジュールを待っている状態であり、残念ながら期間内に実験を終えることができなかった。
一方、ハードX線の発生実験を東大物性研SORで行った結果、電子軌道に細線を挿入しても数秒のビーム寿命があることを確認した。これにより、高輝度小型X線源の道が開けた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] H.Yamada: "Current Status and Biological Research Ramifications of ・・・" Advau in Colloid and Interfau Sci. 71-72. 371-392 (1997)

  • [文献書誌] 山田廣成: "高輝度遠赤外線及びハードX線発生のための世界最小リング" 放射光. 11・2. (1998)

  • [文献書誌] H.Yamada, 他: "Comissioning of the Werld Smallent Electron Storage Ring" Pro.Asian Particle Acal.Conf.(1998)

  • [文献書誌] H.Yamada: "The Smallent Electron Storage Ring for High Intensity FIR ・・・" J.Synchotnar Radiation. (1998)

  • [文献書誌] I.Sakai & H.Yamada: "Comptor Back Scattering under Strang Magnetictical" Proc.Aeclector Science & Tech.(1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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