研究課題/領域番号 |
07551006
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
高橋 和宏 東京都立大学, 人文学部, 教授 (40117718)
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研究分担者 |
山口 洋 佛教大学, 社会学部, 専任講師 (00262543)
大西 康雄 山梨県立女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (40223896)
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キーワード | 概念ネットワーク分析 / フレーム(リフレーミング) / 結節的補完項目 / 運動的起動項目 / 内潜的探索 / 包括項目 / 対照項目 / エッシャージャンプ |
研究概要 |
1理論の成果 (1)巷間流行のネットワークの先鞭的研究者として、その本質規定に取り組む責務がある。そこで、ネットワークそのものの特性を抽出し、より一般次元で論じつつ、特性を措定されたネットワークを方法論的ネットワーク分析(技法)と呼びその応用研究をすることによって、応えたい。ネットワークの中枢特性は「点と線の織物」から生まれ、図形的に直感的な認識を強いる。「実は、構造的=全体秩序的=要素集約的に思いがちだが過程的=形態拡散的=脈絡結合的で、何よりも、自由で破壊的だ」。(2)かかる特性のネットワークは概念(語彙の団塊)構造に応用試行された。形式的と操作的の二段階作業のなかで、まず形式的に再記、つぎに概念の、(1)結節的補完項目、(2)包括項目と対照項目、(3)運動的起動項目、を内潜的に探索、挿入しつつ操作することで、多様化状況にある社会的言説を比較、開放させ、自他コンパウンディングによるリフレーミングを通し進展させることが課題である。「エッシャージャンプによって概念の機能的階層構成での自由な文脈置換と起動化が言説を実存的に豊かにする」。産業連関、物流回路、情報網、人脈、AI内部表記、語彙関連、多変数関数繰り込み、等々に対する応用も検討中。 2応用の成果 (1)概念ネットワーク図への変換文法を平易なものへと改善するために、色々な言説、とりわけ学生・院生による小論文の作成とネット書きを多く試行し、形式的作業のマニュアルの普及可能性を高めた。(2)(1)先年度に引き続き、浜北市「大型ショッピングセンタ・スポーツスタジアム問題」に関する立場を異にした社会運動のリーダーの方々に討論会を開催して戴き、その後二度の作成をお願いすることになった趣意小文書、(2)東京都、静岡県、山形県の中学校校長と指導主事に強力をお願いし戴いた中学校教育改革に関する構想小文書、を貴重な資料として、操作的作業の標準化可態性を開拓した。
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