研究課題/領域番号 |
07551006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
高橋 和宏 東京都立大学, 人文学部, 教授 (40117718)
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研究分担者 |
山口 洋 佛教大学, 社会学部, 講師 (00262543)
大西 康雄 山梨県立女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (40223896)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 概念ネットワーク分析 / リフレーミング / 結節項目 / 起動項目 / 概念テリトリ / 包括項目 / 対照項目 / エッシャージャンプ |
研究概要 |
1 理論の成果:(1)巷間流行のネットワークの先鞭的研究者として、その本質規定に取り組む責務がある。そこで、方法論的ネットワーク分析ともいうべき-社会的な、あるいは物流的な、ネットワーク分析とは違う-一般的なネットワーク分析を確立するために、ネットワークとネットワーク分析の本質的特性を抽出、吟味し、一般化しつつ、その応用を試みることによって、本質規定問題に応えた。「点と線の織物」から生まれた、一般的なネットワーク分析の中枢特性は、ネットワークが図形的に直感的な認識を強いる所に注目し、それを形式化することにある。「構造的=全体秩序的=要素集約的に思いがちだが過程的=形態拡散的=脈絡流動的で、何よりも、自己選択的で破壊的だ」。(2)かかる一般的なネットワーク分析を社会的言説の概念(語彙の団塊)構造の研究に応用するための理論仮設を探求した。このとき一般的なネットワーク分析は概念ネットワーク技法(CNT)と呼ばる。このCNTによる「概念テリトリ」を手掛かりに、社会的言説の理解、解釈、改編(リフレーミング)を通して、仮設が実行された。ここで、(1)結節項目(2)包括項目(3)対照項目(4)起動項目(5)概念のエッシャージャンプ、という5つの分析的概念項目を導入した。 2 応用の成果:(1)概念ネットワーク(領域・階層・展開)図への変換文法を平易なものへと改善するために,とりわけ学生・院生による小論文の作成とネット書きを多く試行し、マニュアルの普及可能性を高めた。(2)(1)浜北市「大型ショッピングセンタ・スポーツスタジアム問題」に関する立場を異にした社会運動のリーダーの方々に討論会を開催して戴き、その後二度の作成をお願いすることになった趣意小文書、(2)東京都、静岡県、山形県の中学校校長と指導主事に協力をお願いし戴いた中学校教育改革に関する構想小文書、を貴重な資料として、操作的作業の標準化可能性を開拓した。
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