研究概要 |
本年度は,企業との提携のもとに,マルチメディア方式による,療育情報提供を通して,早期療育・教育の普遍化,広域化・効率化・平準化を図る目的で,以下の研究を行った. (1)発達援助項目の再検討:これまでの研究で開発した,653項目に及ぶ発達援助項目を再吟味し,表現方法の考案,ビデオ画像・写真画像情報の収録を行った. (2)生活行動援助項目の検討:200項目にわたる項目別生活行動対応内容の検討を行い,両親が,子どもの行動を理解し,フリーオペラント療法に準じて,必要な援助を提供出来るように,指針としてまとめた. (3)備品の購入:マルチメディァ化に必要な機器の購入と,使用法の習熟に励み,一応の成果をあげた.今後はさらに,企業との提携のもと,編集技術の一層の向上と実際の編集作業の推進を図る.購入備品の主たるものはアップル社の,パワーブック(540C)Black bird(16MB),Scenage(SX-1000-1),APC-8000(32MT),Power-Video(630/AV)である. (4)情報提供内容と様式:両親に提供する情報の枠組みを,目標発達項目と評価に関する内容説明,発達援助手技,使用器具と注意点,有効な手作り玩具,参考書とし,必要に応じて幾つかのバリエーションを加えることとした.
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