研究課題/領域番号 |
07554003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
梶田 隆章 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40185773)
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研究分担者 |
西村 修一 オルガノ(株)総合研究所, 主任技師(研究職)
竹内 康雄 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (60272522)
宮野 和政 新潟大学, 理学部, 教授 (10011529)
田阪 茂樹 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (60155059)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | ラジウム / 純水 / ラドン |
研究概要 |
水中のラジウムの濃度を、ラジウムの崩壊で生成されたラドンをバブリング法によって空気中に取り出し、このラドン濃度を測定することでラジウム濃度の測定をする装置を開発した。最初水中に存在していたラドンが3.8日の半減期で崩壊した後は、ラジウムから生成されたラドンのみが観測されるのでこのラドンの濃度がラジウム濃度に対応する。この測定器のラジウム濃度の測定限界はおよそ1mBq/m^3である。 上記の測定器を用いてスーパーカミオカンデ水槽中の純水のラジウム濃度の測定をおこなった。この結果、ラジウム濃度は0.9±0.1(統計誤差)±0.1(系統誤差)mBq/m^3であった。この値は、ラジウムの個数密度に直すと、68.4±6.4±7.7個/m1である。この水質は本研究で目標にしていた純度であり、満足のいくものである。 水中のラジウム除去に関しては、現在のスーパーカミオカンデ測定器中のラジウム濃度が本研究費で制作したラジウム測定器の検出限界近くに来ていたため、スーパーカミオカンデの純水を用いては遂行できなかった。そこで、ラジウムがスーパーカミオカンデに比べて多く含まれるカミオカンデの純水用いて何を使えばラジウム濃度を下げることができるかを研究した。その結果、逆浸透膜、ウルトラフィルター、活性炭が純水中に残っているラジウムを除去するのに有効であることが判明した。
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