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1995 年度 実績報告書

超微小磁気モーメント測定装置の開発と試作

研究課題

研究課題/領域番号 07554010
研究種目

試験研究(B)

研究機関慶応義塾大学

研究代表者

宮島 英紀  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70166180)

研究分担者 大谷 義近  東北大学, 工学部, 助教授 (60245610)
キーワード磁気モーメント / 磁力計 / 機械共振 / 微小磁化
研究概要

本装置は、10^<-8>emu程度の極めて小さな磁化を測定するもので、感度的にはSQUID磁力計と同程度、扱い易さは試料振動型磁力計(VSM)並、かつ測定温度領域は2〜1000Kを目標としている高感度磁力計である。この装置は交番磁場下で生じた微小振動を機械共振を利用して増幅する方式を使用しているので、試料共振型磁力計(Resonating Sample Magnetometer : RSM)と命名した。
本年度は初年度であるので、前半は従来の自作したRSMを諸々の条件下で使用して、RSMの問題点を洗い出した。後半はこの結果を基に装置の設計と製作を行ない、かつ来年度製作予定の低温用クライオスタットの設計を行なった。
現時点で得られた性能は、測定温度:室温、掃引磁場範囲:-15kOe〜+15kOeの条件下で最高感度:6×10^<-7>emuである。測定感度は目標値よりも約1桁ほど低いが、この主因は床面の振動と音響ノイズである。このため年度初めに考えていた高速フーリエ変換器の購入をやめて防振用フロートラボベンチを購入し、改良につとめている。音響ノイズを減衰させるために、厚い銅製のベルジャーで共振部を覆い良好な結果を得た。以上の結果を第1報として学会発表で1件、論文発表で1件を行なった。
なお、設備備品として15kOe電磁石および同電源、測定制御用パソコンを購入した。備品の温度コントローラは低温用クライオスタットの予備実験用に先行購入して使用した。現在のところ計画通りに進行している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 能崎幸雄,宮島英紀,大谷義近,増田宏 他3名: "試料共振型磁力計による微小磁気モーメント測定" 日本応用磁気学会誌. 20. 297-300 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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